らくごくら#59「第12回朝日いつかは名人会」(後編)

USA-P2009-02-15

 トークショウで花録師が噺家としてのあり方についてかなり拘っているのに対してあまり展開が続かないと言うか空回りと言うか噛み合っていないと言うか… 噺家噺家としてのあり方にどう拘ろうとも自由ではあるが、何か花録師の場合対外的な意識があって噺や芸能としてのって部分、そして己の個性という点はまた違うような… それがいい悪いってんじゃぁないんだけども何かこぅ、客席や二つ目両名ともズレてる感じがしなくもなく。
 
 で、「厩火事」なんですが… なんか、もひとつ。
喋れてはいるんですが、それだけ。花録師のものになっているように見えず… 例えるなら談春師か。女房が勝気なんだけど一途さと可愛げがある、ってのはちょっと他に思い当たらないんだけど、誰かのをそのままって感じで先のトークショウと合せてなんか花録師っぽい感じがしないんですよね。上手いか下手か?となると下手じゃないんですが内実が複雑に屈折してそうな花録師の人物造詣とは思えないんですよ。上滑りとも違うんだけども、なんかこぅ、観ていて気持ちが入ってこない。楽しんでかけられているとも観れない。なんかこぅ、もひとつ。色々と考えがあっての事なんでしょうが… これなら他の人で聴きたかったなぁ… と。