『らくごくら』#47 「雀々独演会」(後編)

USA-P2008-07-20

 

  • 笑福亭銀瓶「宿題」
  • 桂雀々「雨乞い源兵衛」

「宿題」、これは三枝師匠作のかなぁ? ニンに合ってるかどうかは微妙ぅなトコではないかと個人的には思わなくもないんですがいちいち出される宿題の一瞬「?」と思わせる部分の構成の巧さをしつこくなく引っ張ってみせたのは銀瓶師の腕、なんでしょうなぁ… こういう落語もあるのかと楽しみました。
 そして雀々師の「雨乞い源兵衛」、人によっては嫌ぁな噺になりそうなのをあの熱演、うっすらと枝雀師匠が透けて見えましたがあくまでも「透けて」であるのが私的にはとても有り難く、しかしそれにしてもあそこまでエグるように追い込む形ってのは好き好きでしょうなぁ… っと思わなくも無く。私は、やはり好みじゃぁないんですがでも笑ってしまったんですよね。そういう技術の素晴らしさ、腕というのを考えるにいい高座でございましたわ…
 
 
 
 8月のSky-A sports+は野球の季節ですが『らくごくら』はちゃんと放送してくれるんで嬉しいですな。
48回は2008年7月4日に浜離宮朝日ホールで行われた「第10回 朝日いつかは名人会」前篇で柳家ぞうさんの「金明竹」、古今亭駒次さんが自作の「戦国鉄道絵巻」、桂花丸さんが「お菊の皿」、っと落語協会落語芸術協会からという取り合わせ、続く後編の49回はトークタイムに林家たい平さんが「お見立て」… 先日放送された大阪での三喬さんとの二人会でのはゴリゴリの爆笑編でしたがさて、同じ演目でお江戸ではどうなりますか? そして50回が桂かい枝師の「全米RAKUGO武者修行ツアー、シカゴ繁昌亭」って事で充実してますなぁ… 色々な企画、切り口で今の噺家さんを取り上げてくれるこの番組、やっぱり貴重だし楽しみですわ。