NHK総合笑いが一番

 
『芝浜』をパックンマックンの漫才、インスタントジョンソンによるコント、そして三遊亭白鳥師匠の落語という演芸でリレー形式で… という試みそのものは否定する気は無いんだけど、登場人物が二人だけの『芝浜』を、しかも年明けにやられてもなぁ… っと思わなくもなし。例えば今回のような形式でするのなら『三軒長屋』なんてどうなんでしょ? 発端の女将さんと親方んトコを漫才で喧嘩になるまでがコント、で家主と親方んトコを落語家さんで… とか、登場人物が多い噺だっていくらでもあるんだし、あえて落語の噺を違う演芸の形態で見せる事の解り易さだけでなく面白さや必然性も無いとあかんのじゃないかと。っか、ちゃんと脚本をこぶ平が書くなりしてないからバラけてるだけではなぁ… 上方の噺家団地とは違う試みそのものはやりようによっては面白いモノになると思うんですよ。芝居で『地獄八景』をやるのと同じで。だけど、あえて完成された形態からそうでない事をするにはそれだけの理由や結果が無いと芸能事としてアカンのとちゃいますかなぁ…