BSふれあいステージ・お好み寄席『親子酒・立川文都』

 
 この番組の「花の落語家六人衆」ん時はぶっちゃけ『笑点』のエッセンスやシステムの流用それ自体はどうこう言う気は無いんだけど、解答に『笑点』の大喜利ならば時折落語の噺に引っ掛けた解答があったりするのと比べるとそういうヒネリを見かけた事がほぼ無いのと、その日の優勝者による落語があまりにもつまらない。年季はある師匠方の筈なんだけどもコレは!っという一席を見た事が無いんで中盤の解説コーナー以外は
「一応観てはおくかねぇ… 」
 って程度で、今日の文都師匠(HP)の演目が「親子酒」ってので、さして期待をしていなかったんですがこれまで聴いた事の無かった上方版、多分枝雀版というもので江戸版の親子揃っての禁酒の誓いのくだりの無い、どちらかと言えば酔っ払った息子と屋台のうどん屋とのシーンの方が多いというものなんでこれはこれで面白かったですわ。多分、演者によってうどん屋に辿り着くまでや父親と息子と息子の嫁の間のやりとりとか膨らませようもある一方で父と息子は既に酔っ払いの状態であるんで罪の無い感じを如何に出せるかという面白さもあると思うんですが… とか、面白かったですわ。いやぁ、完全に切っておかなくて良かった… でも、次にこんな思いを抱ける高座が観られるのなんて一体いつなんだろう?っと思うとヤッパリ辛いですわ…