『らくごくら』#32 「第7回朝日いつかは名人会(後編)」

 
 前半のトークショーは若手の後輩が慣れていないせいもあってか「転がらない(by喬太郎師匠)」ものではありましたが、この時点でTVのトークバラエティ番組のヒナ壇タレントさん並みに回して広げて転がしてもねぇ? お二方について
「そんなに師匠が好きか?(笑)」
 と言うのは褒め言葉ですよね… 尤も、ここから、真打になってその名前で客を呼べるだけの噺家になれるかどうかはやっぱりここから。頑張って欲しいですね… って事でのトリは
 
 柳家喬太郎「錦木検校(「三味線栗毛」)」
 『朝日いつかは名人会』ガイドによると「この噺は明治後期の名人・四代目橘家圓喬の名演伝説で知られる『三味線栗毛』です。」だそうですが私は初めて知った噺ですが… ちょっとズレると格や生まれってのが邪魔くさい陰気な話になるところを喬太郎師匠らしい細やかな配慮での運びで観ていてウルっとさせてもらいました。所謂サゲらしいものはなく講談っぽい感じだとは思ったものの、かつて庶民には敷居がやや高かった芝居の代わりの寄席としてこういう噺もまた娯楽であったんでしょうな… いやぁ気持ちのいいものを観させていただきました。っか生で喬太郎師匠がますます観たくなりましたなぁ… 出来はかなりお客層に因りそうな気もするんですけども。
 
 
 
 次回は「第二回新鋭上方落語会」(2007/9/20)って事でまた季節が若干戻るのはアレですが笑福亭三喬師匠が観られるというので楽しみであります。ネットで調べてみるに「善哉公社」だそうで… いやぁ愛嬌のある三喬師匠だけにこれは楽しみですわ〜。