『らくごくら』 #21 - 「第5回朝日いつかは名人会(後編)」

 
「新作」は時代色が強すぎてもひとつ好みではない私で、しかもネタ的にってより演じ方が客に合わせ過ぎな気がしないでもなくて本来ならば好みではない筈なのに、これが柳家喬太郎氏にかかるとなんか見入ってしまう自分がいて、こういうのが芸の不思議だよなぁ… っと思ったりもして。
「墨田一日署長」、ややマクラが長い気がしなくもなかったし後から冷静に考えると「?」な部分もあるように思ったし、大体トリでアレをやられた春風亭栄助氏、三遊亭天どん氏の心中は… ってのを考えると相当なネタだとは思うんだけど、すっともっていかれる感じって言うんですかね? 上手いってのともちょっと違うんですが、何かこぅ落語という芸ならではのモノを見せて貰ったと思うです、ハイ。
 で、次回が「第2回東西笑いの喬演 〜柳家喬太郎笑福亭三喬 東西二人会」ってまたその柳家喬太郎師匠の高座で、しかも前編の噺が「花見の仇討ち」! 古典でどういうお姿が見れるのか… 私はTBSの落語研究会って番組での入船亭扇遊氏のが初見でしたがかなり好きな噺なんですよね。それがお噺として好きだったのか、扇遊氏の芸が好きなのかはよぉ解らんトコなんですが、こうやって様々な人達のが見比べられるのが落語の良さですよなぁ… あぁ、楽しみ!