春風亭一之輔ひとり会

チラシ

  • 「鈴ヶ森」
  • 「あくび指南」
    • 仲入り
  • 「不動坊」
    • 質問コーナー

 一之輔さんの落語をみっちり三席、ってのは良かったが主催者がああも出張ってグダグダでは…

 定員四十名、という事だったが殆ど埋まった会場の客層は結構バラけていて、落語好きな人やそうでもなさそうな人、一之輔さんの追っかけもいればそもそも一之輔さんって誰?って人もいての状況にかなり長めのマクラで「初天神」かな? あれ、「蛙茶番」? いやいや「寄合酒」?とか思ってたらば泥棒の小話からの「鈴ヶ森」でしたが、笑うタイミングが早い人達がいたせいか途中から間を大目にとってのものだったのがちょっと残念。あとプレジデントより夏目漱石の『こころ』の方が個人的には好きでした(笑)。 
 二席目の「あくび指南」、これは良かったですね… 一之輔さんの噺のチューンって、思い込みの激しい人と何処か冷めた人って対比もあると思うんですが、それが上手く生きていましたねぇ… また何気なに指南役の先生が微妙に調子に乗ってウザくなってたり噺自体の刈り込みっか再編集もあって細かい部分での隙も見当たらず実に楽しませてもらいました。
 三席目の「不動坊」を「男の嫉妬の話」としていたのですが… 以前ポッドキャストで配信されていたものに比べてまたさりげなくデティールが細かくなっていた分ドタバタがハジけてましたなぁ… また時間が経つと鍛冶屋の鉄さんがもっと生きてくるんでしょうかね?(笑)
 
 …っと、一之輔さんの落語は良かったんですよ。声の良さ、高座姿の安定感、独特の雰囲気、と個人的に大好きな噺家さんが、客のレベルにあまり付き合わずにやってくれたのはとても良かったんですが…
 
 あの主催者はなぁ…
 
 いい顔したいってのなら、一般客の客に銭を払わせるんじゃねぇよ。
ごくごく御身内の会に混ぜてもらったのならこういう文句を言う気はありませんが、一般にチラシを配り公開で行った以上あんまり出張られてクダグダになるのは正直言ってふゅ愉快ですね。それこそ打ち上げの席でならいいんですよ。だけどあれは金を取っての席でやる事じゃぁないよ… そりゃぁあの主催者がいたからこその企画だったんでしょうが、一之輔さんに対する数々の失礼な物言いといい実に不愉快でしたわ…