『らくごくら』#43 「三代目『林家染二』襲名十周年記念 染二未来十八番」

 

 会社員として、またその業界として行きたかったけれども行くと確実に仕事に支障が出るのが解っていたからこそ歯噛みし泣く泣く諦めた染二未来十八番、そのうちの一日が観られるんだから文句なぞございませんし、繁昌亭といういい小屋でのいい雰囲気が伝わってきましたなぁ… 個人的な好みとしてはもちっと濃い目の染二版「宿替え」が観たかったし、これまたプレ染二で観た「蛸芝居」の方が好みではありましたが、そこはそれ、何て言えばいいのか… 染二師の高座って笑えて楽しくて素敵なんだけど疲れるんですよね(笑)。その疲れってやはり染二師の高座、その一席に対する気持ちなんですよね… だからこそ、自分は好きなんだと。染二師の修練は余人故、解らないんですがその真剣さに対してあれやこれやという雑念無く純粋に、真摯に観ようと。その気に対して客として応じたい、応じれるような客でいたい、そういう客だけに見せてくれる芸に出会いたいからこそ、もっともっともっと師匠の高座も観たい! うん、そうやって思えるだけの人と出会える事は本当に幸せな事だと、この放送を観て改めて思いましたわ…