『らくごくら』#33 「第二回新鋭上方落語会」より

 
 笑福亭三喬 「ぜんざい公社」
 物腰の柔らかさと愛嬌のある師匠でさてこのお役所批判の噺をどう演じられるのか?と思っておりましたが噺が非常に解り易い関連性のあるマクラから入る噺はこれまで観てきた三喬師匠のテイストはそのままに時折エグみのある皮肉やツッコミが入る形式でありつつも厭味ったらしくならないってのは師匠の品の良さもあるんでしょうね… ただ個人的な好みで言えばサゲは説明的と言うか批判的と言うか活字的と言うか、理が立った感じよりは「甘ぁい汁は…」の方が好みではありましたがこれはあくまでも好みの話ですハイ。
 
 桂雀々 「鷺とり」
 雀々師匠がお好きな方にはいかにも、らしい一席で良いものではないかと。
 
 個人的には『朝染二』での桂しん吉師の方が断然好みです。解り易さも大事かもしれませんが私は所作が乱暴なのって駄目なんですよ。
 
 
 
 12月はこれまで放送してきた中からの傑作選、という事ですがやはり私的には12/15(土)の14:30〜16:00に放送される林家染二「地獄八景亡者戯」が一番楽しみであります。自分が染二師匠に本格的に入れ込んだっか最後の一押しになった緊張感の高い、それでいてピキピキしていない素敵な一席だっただけに楽しみですわ〜
 私としては

  • 12/6(木) 25:20〜26:50放送の立川談春「紺屋高尾」。
  • 12/12(水) 24:50〜26:20放送の笑福亭たま「くっしゃみ講釈」、林家染二湯屋番」。
  • 12/18(火) 14:30〜16:00放送の笑福亭三喬「貧乏花見」、柳家喬太郎「花見の仇討ち」。
  • 12/26(水) 24:50〜26:20放送の桂福団治「百年目」。

 とかも未見の方にはオススメしますよ〜 ただCS放送とは言え予定の変更もあるやもしれませんから詳しくは番組HPでのご確認をば。