NHK衛星第二『蔵出しエンターテインメント・桂米朝劇場』
たまたま新聞の番組欄で見かけて早速の視聴の今夜は「この人「桂米朝ショー」(初回放送:1985年3月7日)。
司会の坂本九、そして桂枝雀師匠と若ッい桂小米朝師とあんまり今と変わらない小沢昭一氏が観ていて何とも切なくもあり。正直、坂本九の司会はあまりいいものではなく、番組も野暮ったいんだけども丁度60歳頃のつやつやとした米朝師匠の『焼き塩』、焼き塩だけにサラッとしたいい塩梅のもので思わず妻共々姿勢を正してしまう品の良さったらねぇ…
「ええもん観させてもらいました」
もぅコレしかありませんな。
所作も気ぃも無駄、無理が無く、それでいて見えてくる情景。何気なに見えるその芸を支える底はまるで見えずただ深さと広さに感服するしかありませんでした。最後に師匠の四代目桂米團治師匠のお言葉「末期哀れも覚悟の上」を披露なされた後で
「落語という芸はそんな末路にはならないと私は思います。ただ泥臭くなるようならば… 」
と仰っていたのがとても印象的でした。師匠の芸は、本当に綺麗な芸でした。
今月は米朝劇場という事での特集だそうで、ネットで調べてみますと
11月14日(水)午後7:45〜8:32
東西落語名人会 落語「七度狐」(しちどぎつね) (初回放送:1990年9月23日)
11月21日(水)午後7:45〜8:16
日本の話芸 落語「本能寺」 (初回放送:1996年3月22日)
11月28日(水) 午後7:45〜8:32
夜の指定席 落語「百年目」(初回放送:1982年4月16日)
http://www.nhk.or.jp/archives/gekijyou/schedule/index.html
っと、まだ三回も、しかも今回のようなバラエティ形式ではない落語が堪能できるとあって今からもぅ楽しみであります。28日だけはまだ公式HPには出ていないんですが特に「本能寺」、
- 作者: 桂米朝,司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1984/11/12
- メディア: 文庫
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