『ちりとてちん』雑感。

 
 落語の世界も題材に、染丸師匠が監修についておられるって事で一応観てはいるんですけど役者の演技がいいのに比べるとお話の出来はもうちょっと何とかならんもんかと思うのは色々な落語家さん方の経歴やらブログやら本やらを読んでいるから、ってのもあるんですけどデティールが有り得なさ過ぎでツッコミ入れ倒してもまだ足りない。そこはドラマだからあんまりリアルでもアレなんでしょうが、時代設定が大体15か16年前*1ってなってるのが携帯電話とインターネットを使わせないのとカセットテープを使う為でしか機能してないのはええよ、背景や町並みが看板を除けば現代の大阪まんまでもええけど、高校卒業が18歳で15か16年後ったらまだ33か34歳っしょ? だけどナレーターが上沼恵美子って52歳ですやん… ってのもさる事ながら、複数の協会や団体のある江戸と違って上方落語協会に協力をもっとお願いしてチョイ役っか隠れキャラみたいなのでもええから関西の噺家さんをもっと出演させて欲しいんですけどね… 今んトコ、桂よね吉師に桂吉弥師匠ぐらいっしょ? 折角の機会なんだし、確かに出る順番とか扱いとか調整は面倒かもしれんけど、舞台に居酒屋に床屋と色々な人がいてもいい場所を出してるのならノン・クレジットでもチョイと出ていらしたらそれだけで落語が好きな人間は嬉しいと思うんですけどね…
 

*1:卒業式でKANの『愛は勝つ』を歌っていたトコロから推測。リリースは1990年7月、だから最大で16年前。緒方奈津子がPCではなくワープロで原稿を作成している辺りからも大体そのくらいの時代の筈。