テレビ愛知『落語人生泣き笑い 落語に情熱を注ぐ男達』

 
 旅行へ出発前にたまたま番宣をしていて題名だけで録画予約をしておいたのを視聴したんですが、プロの噺家さん達やその裏方さんの話かと思っていたら豊田あたりのアマの落語家… コレ、変な言い方ですよなぁ。「学生プロレスラー」みたいですもんなぁ… のなんたら天狗連の人達を追うというドキュメンタリーでガッカリしたんですが、その中でさる御仁が、元は笑福亭仁鶴師匠に弟子入りしていながらもそれを辞して何故アマチュアの落語家としてやっているのかと問われて
「プロの落語家としてやっていく事と芸を磨いていく事は別物だと思ったもんで」
 と薄ら笑いを浮かべながら答えたシーンで激怒して視聴終了。
 
 冷静に考えてみればもちっと意図はあるのやもしれんし所詮TVでの編集だから文脈のどこをどう切り出してきたのか解らんのだからそない激怒する事も無いんだが一度ついた嫌悪感は早々拭えるものでもないし頑張る地方文化人みたいなのを観る時間の余裕は私は無いんで消去しましたが… 天狗連からプロになった人もいるし、そういう道を選択しなかった人にしてもそれはそれで当人の自由だとは思うんです。プロでも地方に留まっている人がいる、というのもいいんですよ。でも、私はやはりプロとしての凄みが好みなんですよ。それで食っているという自負、腕がある人が好きなんですよ。特に今日は染二師匠としうプロの噺家としての凄みを観ただけに、なんか余計に駄目だわ… まぁ取材して放送したテレビ愛知が一番イカンのだが、その道で食ってゆく、生きてゆく、そして名を成すという欲と業を背負った上での芸が好きなんですよ、私は…