NHK日本の話芸『文違い・五街道雲助』

 
 出だしがやや重いのとマクラの半分以上が3月にテレビ東京で放送された『落語の極・平成名人10人衆』での『明烏』ん時とほぼ一緒なのにやや不安があったものの、いざお金のやりとりにかかってからはグッと掴まれての落ち、となって楽しかったんですが… 以前の雲助師匠ってもっと客の事よりも落語という芸能に対しての意識があったように見ていたんですが… だから客が理解出来なかろうともこれはそういうお話しでそういう世界って感じがしていて… というのと比べるとややお話しを伝えるって事にシフトしてきたような印象で。その分、お話しは解り易くなってはいるんですが何と言うか全体的に重い感じがするのは個人的にはどうも、あんまり好みではなくて。この語り口のテンポだと上方落語の方が合いそうな気がしなくもなく… って贅沢な話なのは承知してますが、しかし有象無象の、適当な噺家の人達よりは抜群に上手いのは確かなんでこれからも観ていきたいと思うです、ハイ。