第三回『爆笑レッドカーペット』雑感。

 
 個人的に面白く思えたのは「我が家」ダイノジ」だけだったんでちょこっと雑記。こういうのも書き散らかしておくと後で読み返すやもしれんし。
 
「我が家」
 一番笑えたトリオだったがああいう練りこみ過ぎていないように、練習をして洗練しきらないようにするというタイプは凄く難しい気がするんだけども。意図的な緩さや甘さみたいなのってそうそう狙えるもんじゃないし、それが笑いに繋がるのかも別問題、ましてネタそのものが彼らならでは、彼らにしか出来ないものでも無いとなぁ…
 何となく三人目のボケ役の人でインパルスの板倉氏を連想して見比べてたりしてたんですが、比べるのが失礼でした。インパルスの方が断然上手いですね… 舞台での立ち方とかフレーミングとか全然違うしで比べるもんじゃありませなんだがでもそういう要素もこれから見続ける為には欲しいような気もします。あの変な味はわりと好みですわ。
 
ダイノジ
 あのレトロ昭和漫才ネタってのがコントで、必ずしも青空球児・好児を観ていなくても面白いって造りになってるのが何か感慨深い。パロディは元ネタを知っていてより笑える部分があるが、そうではないのでパスティーシュなんだろうけどいやぁ… 例えば動きは漫才っぽく見えるけど昭和漫才のものではないんだけどそれぞれの個性が生きていて、とか、面白いしで凄いですね。
 昔、『北野ファンクラブ』だったっけか、THE MANZAIの漫才を若手がコピーするという企画があったがそういうものとも違うし、と言って貶めて笑い者にするものでもないバランス感覚といい安心して観ていられる練習量の見える完成度の高さといい、これも観る機会があるなら忘れないでいようと思いましたな。
 
 全体としては時間が短い中で世界を作った上でオチもしっかりとしないと次から次へと出る形式だけに印象に残り難いってハードルの高さっか番組の無茶さを最初っから諦めてるようにしか見えないトコが多いのはどうしたものやら。大量生産、大量消費の時代で「本当は役者になりたかったけど…」等のナンチャッテ芸人、とりあえずの腰掛け芸人みたいなのは好きじゃないが、こうやって使い減りされて淘汰される様は所詮それまでその程度とは言え侘しい気もしなくもなし。だから今田氏があんな過剰なフォローをしなくちゃいけないんだろうけども…