Ｍ−１グランプリ２００６

　
　素人の適当な感想なんでそれぞれのファンの人は怒っちゃ嫌よ。
　
　番組の意義ってんですか、来年一年で消費して回収が出来る素材として観るに結果は順当だと思ったんですがぶっちゃけチュートリアルの将来的な上積みが見えないんですよね…　これから１，２年以内ならば問題無いと思うんですが、昨年のブラックマヨネーズらと比べると経年劣化するフォーマット以外の…　って部分で観るに今回の決勝進出組の中でベースの漫才の技術が突出しているとは見れなかったのも込みで来年は結構厳しい年になるのではないかなぁ…　確かに地位が人を育て作るって事もあるが難しいだろうなぁ…　っと思ったりもして。でも頑張って欲しいですけどね…
　
　
　
　以下ざっと個人的な感想。
　
・『POISON GIRL BAND』
　４分という時間には向かないコンビ、ってのを差っ引いても、もうちょっとマヨネーズのくだりをサラリとやって欲しかったか。好きなタイプではないが中盤からサゲまでのは笑ってしまっただけにちょっと勿体無い気もして。
　
・『フットボールアワー』
　一本目のネタには素直に笑えたものの二本目が。特に岩尾氏のテンポとテンションをあそこまでする必要は無かったんじゃぁないかと。しかも一本調子では後藤氏のツッコミも単調に聞こえてきてしまって…　もうちょっと抑えたらまた違ったんじゃぁないのかなぁ…　とか。技術はあるのはよく解るんだけど、どうもテンションが狂った感じがして。
　
・『ザ・プラン９』
　喋りが拙い等、まだまだこれから、か。５人組である必然性がもうちょっとあればいいが…　空間の使い方を解りやすく見せてもそれがネタとして活きるって事にはならないし…　もうちょっと５人である事の必然性が感じられなかったかな。
　
・『麒麟』
　御贔屓ではあるが、二本目がなぁ…　って、このコンビ、二本目の時のテンション、特に田村氏がアガってしまうのか緊張し過ぎるのか、観客を引っ張る前に先走る感じが勿体無いなぁ…　っと。一本目はまだ巧くネタとしてギリギリまとまってたのと比べると、ねぇ…　私は好きなんだけど、あの出来ではなぁ…　っと。
　
・『トータルテンボス』
　喋りの技術、ネタのまとめ方といいソツが無いし笑えたものの、このコンビならではの特色ってのになると微妙かと。いやよくまとまったコンビだとは思うんですが、もう一つ何か…　っと。でもこれだけの技術とセンスがあれば上積みはまだまだ出来ると思うのでちょっと期待。
　
・『変ホ長調』
　番組側の提供したアングルの役目は果たしたとは思うものの、これも４分という時間には向かないコンビだとは思う。ダラダラさ加減も中途半端なような…　倍の８分あったら緩く笑えてくるのかもしれんが…　まぁこの出演順も悪く作用してしまったか。
　
・『笑い飯』
　カツゼツが悪いコンビって私は駄目なんだけど、それを差っ引いても言葉遊び的なボケの重ねや畳み掛けってネタは歌舞伎や落語と比べると確実に何枚か落ちる。繰り返しが多くて幅が少ない上に音も韻も足りないし、と言って言葉の意味が解体されるまでもいかないんでは…　やりたかった事の意図はなんとなく解るんだけどこのコンビのフォーマットには適してなかったんではないかと。
　
・『ライセンス』
　ソツが無いって点ではトータルテンボスと同様に素直に笑えたんだけど、元ネタの素材が透けて見える感じが…　あぁこれはホリだよなぁ、これは劇団ひとりだよなぁ、とか…　が惜しかったか。もぅ少しこなれていった先、上積みが見込めそうなんでこれもちょっと期待。
　
　しかしまぁ『エンタの神様』のように製作者側の押し付けが見え見えでうざったいのと比べると、仕込みっかブックがあってもまぁ納得出来るのはちゃんと４分って時間でネタを一本やれるトコロが個人的には大きいと思いましたが…