『西遊記』。

 
 確かテレビ雑記だかで企画に対して自ら売り込みをかけた、という記事を読んで、ってのと、かつてサターンの『リアルサウンド 風のリグレット』で日常的な解り易い言葉を使いつつも深みのある台詞… 特にハッピーエンディングでの面接んトコね、って何人が解るんだコレ?(汗)… を書ける人って記憶があったので、「脚本・坂元裕二」というのにはそこはかとない期待はあったのだが、このシリーズの出来の悪さは彼氏の脚本の、特に台詞があまりにもツマラナイ事が一番の原因だなぁ… っと、寂しく思う。
 
 何で仏教世界に「天国」ってのはよぉ… とか思うんですが、原典通りにはやれない制約とか色々あるんだろう… っとか思ってましたが、そもそも『西遊記』の世界が必要ですらないんだもの。これならば終わり方は考えていても積極的に話を進めようとしないのが嫌なんだけどまだ『最遊記』の方が仏教世界的だし、原典に忠実ながらも現代的なアレンジが楽しい

西遊記 (地の巻) (NHK出版コミックス)

西遊記 (地の巻) (NHK出版コミックス)

 とかの事を思うと、いっそ里見八犬伝よろしく「昔むかし… 」のジャパニーズ・ファンタジーにした方がまだマシだったんじゃなかろうか。
 
 たかがTVで、嫌ならば観なければいい。それこそ昔からアメリカでは
「TVは貧乏人の娯楽」
 と言われているのだし。
しかし好きな素材で、カメラも監督も脚本もいい加減で一体何がやりたいのかサッパリ解らないのを出演者や美術が一生懸命何とか形にしようと頑張ってるのが観ていて解るだけに、どうも不憫でなんねぇ… って気になってついつい観てしまう人、手ぇ挙げてみて
 
 つ
 
(いや別にここでしなくてもいいんですけども、ね)