『新選組!! 土方歳三最期の一日』

 
 子母澤寛が基を築き、司馬遼太郎が更に築いた新撰組像の影響力ってのは結構大きいもんだが、あえて三谷流での新撰組像を打ち出してみせた脚本に出演者とスタッフが応えたいい作品ではないだろうか… と素直に思う。
 特に榎本武揚ら函館政府の人間は創作物に限らずこれまであまりいい扱いをされてはいなかったものだが、それぞれぞれがそれぞれの事情の元に… って意志をキチンとやり遂げたんだし、ね。
 
 勿論、好みはそれぞれで、やはり私は剣鬼としての土方像の方が好みなんですよ。でも、好みと別で評価すべきものはしておくべきだろう、っと。
 
 しっかし、この作品に比べて、TBSの里見八犬伝は格落ちだよなぁ…
お金も手間もかかってんのにそれが全然活きてないんだもんなぁ… かつて、ドラマのTBSと言われた時代もあったが、こんな脚本を通してあんな編集してるようじゃぁもぅそれも遠い過去になってるよなぁ…