くるま、車、クルマ。(その4)

 
まず、オートエアコンのスイッチが鈍くなった。喫煙するだけに接点不良になってくるのは仕方ないにしても何だかなぁ… とは思ったものの、普通に操作出来る日や時もあるんで問題とまでは思わず。次にハンドルの付け根辺りからパキピキパキって音が時折するようになった。これもする時はするし、しない時は全くしない。ダッシュボードをはじめとするプラ部分の歪みなり製品不良かと思ったけれどエンジンを切ると止むからパワステ関連かなぁ?とディーラーに聞いてみると、多分パワステ機構のクリーニング音ではないかと。問題は特に見当たらないですよ… って事で、そういうものだと思う事にした。その次に車載オーディオのCDが駄目になった。クリーニングでも回復できず、換装となると安くないお金がかかるのもあったのと、携帯電話のFMトランスミッターで音楽を流す便利さを知ってしまったのでそもそもCDがどうでも良くなった。そして運転席側の窓ガラスが動かなくなった。調べてみもらうとドア内の防音も兼ねたパネルが経年劣化で割れて引っ掛かっているという。修理、もしくは代替部品をディーラーに探してもらうも見つからず、ドア内側の窓ガラスのゴムが無くなるけど開閉は出来るようになったし車検上も問題は無いのでそれで良しとする事にしたが、
「もぅそろそろ、なのかなぁ… 」
 とも思ってはいた。運転する事に関しての物理的なトラブルはほぼ無い。ドア等のガタつきも今は無い。が、それはそれとして、買い替えを意識はしておかねば… とは思っていたのだが、もぅひとつ、心が動かなかったのはランクス以降のトヨタ車にこれという魅力というか訴求力が薄いというか… 生活が変わらない以上、コンパクトで十分なんだけど、方向性がどうにも違うような気がして。ハイブリッドが出てその燃費に惹かれた事もあったけど全体的にデザインが大仰で、尚且つ長い間乗ろうとするならハイブリッド車用のバッテリー交換の問題もあって避けた方が良さそうで。違うメーカーの車ってのは、カムリとランクスの頑丈さ… ボディを軽く叩くだけで解る鉄板と塗装の厚みの違い、とか… を知ってるだけに、どうにもそういう気になれずにいて…
 
 そんな13年目の車検直前、眼に穴が開いた。
 
場合によっては穴の開いた左目だけでなく、つられて右目も失明する可能性がある、と言われて。日本の自動車運転免許制度では片目失明では失効されないが、両目になったら次の車どころじゃぁない。いくらお金がかかるか分からないのもあるのでディーラーの人には事情を説明して最低限、車検を通るだけの整備に限定してもらう事にしたのだが、それから次の車検までの2年間は病院への通院と入院に振り回されて車どころじゃなかったし、100万以上のお金がスッ飛んでいったのもあったので正直、車どころじゃなかったし、大きな問題も特に無かったので忘れてさえいたのだけど、そうもいかないのを今年の車検で思い知らされて… 車検に通す為の点検整備での具品代だけで10万超え、登録費と強制保険を合わせると20万を超える金額になっていて、流石にこれはもぅキツイ。この2年間で眼の方の問題は何とかなったものの、今度は高血圧と最悪の場合リンパ癌の可能性?ってので通う病院も増えての状態だったのに、そこに一気に20万超えの出費… この2年で軽乗用車が新車で楽に買える入院治療薬代が既にかかっていて、尚これからどれくらいの出費が嵩むかは分からない状態での出費は、心理的に疲弊してるのもあってキツかった。
「買い替えるか… 」
 と心に決めたものの、まずは癌方面の検査の結果次第、その後で地元の銀行にてマイカーローンを利用して… 何せ、これからの病院通いだけでなく不測の事態ん時にすぐに備えるという意味で手持ちの現金はなるべく手をつけないようにしたいし… って方針はすぐに決まったものの、
「何を買うの?」
 というのが全く決まらないでいた。そう、日用品であるランクスで不満が無かったし、そもそも車に興味が薄い人間だったので世情というか情況を全く知らないでいた。車種も価格帯も流行も何も分からない。さて、どうしたものか… と、PCに向かう事になるのだが… (続く)。