入院日記 入院日記 Part3、その10。

 

 
朝の回診後にぼんやりとしていると看護師さんから義務や強制ではなく任意のお願いとして頼まれた、介護師を目指す若者の為の研修、ってので若人とお話しをする事になる。いやまぁ、断る事も出来たんだけど経験っか実績を積み重ねての医学でもある訳でその一端にでも協力が出来るのならば… とか。介護師として患者と話す経験を積む為、ってのでさてどういう御仁が?と着たのは感じのいい大学生の男の子だったが、慣れてないから話の取っ掛かりもモタついてるし、何を喋っていいのか迷って詰まったりしてるんで此方がインタビュアーげになってしまう(苦笑)。
 
 何故に介護師に?という問いに対して
「両親が共に教師って事もあって、人の為の仕事をしたいなって思っていたんですけど、今の両親を見ていると、正直言って教師という職業は辛いと思ったのと、両親もそう思っているって現状で… 」
 だそうで… なんとも、ねぇ… とは思う。とりあえず、まだ大学生なんだから介護師になる事だけに限定せず、そもそも人の為の仕事ってのにも拘らない方が良くね? っか、現状の世間と自分の関わりなり枠から出てみての自分ってのを見てみるのも良くね? そう一人で海外旅行しようぜどんな職に就くにせよ時間は学生の方が自由なんだぜ〜、とかオジサン臭い事をダラダラと喋ってしまって。自分が大学生ん頃に同じ事を言われて頭来るような事は言わないようにしたつもり、だけども… まぁ、説教好きのオッサンって思われただけ、ってのになるだけだろうなぁ… とか後で自己嫌悪。
 

 
しかしまぁ、まだ大学生で将来を、ってのもなぁ… 自分の場合、卒業の年によりにもよって一族の筆頭の祖母が倒れて入院して一族総動員での看護体制になって、丁度バブルの末期だったから「一段落してからの就職でもいいや〜」とか思って実家の手伝いに徹してて、やっとこ祖母が退院の目途が立ってさぁ就職活動って時にはバブル崩壊後で地獄になってた、って私のような馬鹿は兎も角として。時代が違う以上、若人っか下の世代に語るべき言葉がどれだけあるのか?と思うと… 特に無いんだよな… こうはなるな、こうするのは駄目だ、って失敗例としてならサンプルになるやもしれんが…