入院日記 Part2、その10。

 

 
…っと、これが今回の入院最後の食事になりました、と。朝の検診の際、正直不安だったんだけどもまぁ悪化はしていないって事らしい。実は昨日の時点で退院の準備にかかるつもりだったんだけど、担当医の確証が得られてない状態では受付をしません、と言われて… うん、そりゃぁ道理だろうけど、でも病気ってそないスパッと治るもんでもないんじゃね?っか特に器官単位の場合、そうそう明確なのって言い切れないと思うんだけど… と言いたかったが、それで看護師さんに迷惑がかかるのは嫌だったので退院時アンケートに「事務方が役人的」ってネチネチ書くくらいしか出来なかったのが心残りか。
 
それにしても、思う。
 
前回の入院ん時にも思ったけれども、医師や看護師に対しての要求が天井知らずになってるような風潮ってどうなんだろう? 私は基本的に自分で出来る事は自分でしたいし、逆に言えば人の手を借りる事は煩わしいから借りなければならない時以外は極力借りないように、ってするんですよ。土台、看護・介護士不足が言われて久しく、この病院でも一人当たり昼間でも6人だかだったかな?を担当しているけど、そういう状況を認識している人って見かけなかったよなぁ… と。あまりに頼らない私に不審がられる事が今回もあったけど、私からすれば話し相手程度、入院の鬱屈のウサ晴らしに難癖付けとかしてる連中の方が理解出来ない。
 
怖いのが、医師・看護&介護士側も、患者は基本そういうもの、って認識が薄っすら共有されてるっぽい感じを受けなくもなく… それこそ三十年以上ぶりの2度の入院生活で技術の進歩と同じくらいに、患者の側の病院や医療に関わる人達への感謝や尊敬の薄さは驚いたもので… 患者はお客様じゃないんだけどなぁ… いやまぁ、それなりの大貨を支払ってるトコなら兎も角、そうじゃないトコで病院ソムリエ気取りの馬鹿とかこんなにいたっけ?とか、些か他者に対して、名も知らぬたまたまこの期間を同じ病棟のフロアに居たってだけの人達を見てゲンナリしてしまった、というのが続くと、ねぇ…
 
人間の体ってある程度の無茶は出来るものの、あくまでも無理無茶は続けられず… まぁ、これは健康に限らず、自由というものは得難いものだからこそ大事にしなければならないと思う。そして再度得えようと思うのであれば、得難いものだからこそ、関わる事象には真摯に、誠実に向き合うべきだと思うんだけどなぁ… 特に今回は角膜移植という、まさに無償の善意を受けられたからこそ、そう思ってしまう自分がいるんですけど、ね…