『Commando - A One Man Army (2013)』

DVDジャケ。

 
インド陸軍特殊部隊員のKaranvir(Vidyut Jamwal)は訓練中にヘリコプターの故障により印中国境地帯に墜落。中国軍に捕らえられスパイである事を認めるよう迫られるも、あくまでも通常訓練中の事故でありスパイではないとするKaranvirだったが、外交問題として大事にはしたくない政治家の判断によりKaranvirは存在そのものを否定されてしまう。しかし彼は恵まれた肉体に鍛錬を積み重ねたコマンドーだった。連日の拷問に耐える事1年、警備の隙をついてKaranvirは中国軍からの脱出を成功させる。
 
パンジャーブ州のとある村に住むSimrit(Pooja Chopra)は村を恐怖と暴力で支配する悪党集団の頭で自らをAK74と呼ばせるAmrit(Jaideep Ahlawat)に目をつけられ、結婚させろと家族に脅迫が及ぶに至って彼女は村を出て大都会へ逃げようとするも、バスターミナルでAmritの追手に見付かってしまう。時間稼ぎにとたまさか通りかかった体格の良い男に助けを求めるのだが、彼女の予想を越えて男は数多の追手を一人で全て倒してしまう。何とかArmitから逃れたいSimritは彼に護衛を願い、彼、Karanvirも了承するのだが…

 

 
予告編を観た時に頭に浮かんだのは『ランボー (First Blood (1982))』プラス『マッハ!!!!!!!! (Ong Bak (2003))』で、それって魅力的じゃね?と思ってのオーダーでしたが…
 
 個人的には微妙ぅ。
 
脚本もキャラ立てが弱い上にゴチャついててあんまり良くないんだけど、何よりも一番の問題は主演のVidyut Jamwalらは本当にアクションシーンを頑張ってよくやっているんだけど肝心のカメラワークやカット割がイマイチだからやってる事の凄さってのがもひとつふたつ、伝わって来ないんですよ。『The Raid: Redemption (2012)』(感想)はテンポが悪かったけどまだ撮り方は良かったのと比べると、多分レイティング対策なんだろうけど極めっかキメのショットが大昔の映画のキスシーンのように直接的に見せないようにするか、そうでなければ見えないアングルにしてしまってるんでわなぁ… これは殺陣における受けの技術っかフォーマットがキチンと入ってないくて見様見真似っぽい所為もあるのかなぁ… っと、事情は多少は想像つくんですけど、観ていてこぅ燃えないっか… もっと寄れ、ここは、とか、思ってしまう時点でアクションが売りの映画としてはチョイとねぇ… っと。
 
一旦は国に存在を否定された精鋭の兵士が戦いの中で自分と国に目覚めるって基本ラインは決して悪くはないものの、ちょっと未整理部分とキャラ立ての甘さもあって、バタバタとした印象で、まぁインド映画における肉体派アクション映画の出発点として、とすれば悪くはないものの… ってトコでしょうかね? 正直、2時間程度の本編が相当に長く感じましたわ…
 

 
ヒーロー&ヒロイン共にルックスは悪くないんですよ。でも、やっぱりメインが、ねぇ…