『Tere Naal Love Ho Gaya (2012)』 - Region All

DVDジャケ。

 
Viren(Riteish Deshmukh)はオートリクシャ会社の運転手。いつかムンバイでオートリクシャの会社を起業したいとお金を貯めていたのだが、ある朝会社に来てみればリクシャが無い。社長が娘の結婚を機にリクシャよりも稼げる長距離タクシー会社へとしていまったのだ。用心にとわざわざ会社のリクシャの中に隠しておいたお金を隠していたVirenに社長は取り合わずケンモホロロにクビを宣告し会社から叩き出す。ほうぼうをあたってみるもののリクシャもお金も発見出来ず、失意に沈む彼を慰めるべく共同生活をしている人らは酒盛りをするのだが、酔った勢いで
「処分したって言うけど、あそこの娘は今度結婚するんだろ? お前の金は持参金とか指輪になっちゃったかもよ?」
 と言ったのがVirenの頭に染み込んでいって…
 
社長令嬢であるMini(Genilia D'Souza)は進歩的な生活や外への憧れで一杯だったものの、頑固な父親によって無理矢理の結婚をさせられる事になってしまっていて。結婚相手も結婚自体も厭なのだが、全て拒否してまで自分が何をしたいのかという事もなく。娘と婿の将来の為にと父親はリクシャから長距離タクシーへと会社を変え、準備万般とした結婚式当日、家に酔っぱらった男がやってきた。金を取り返すべく意気込んできたVirenは、うっかりセキュリティから銃を取り上げてしまって発砲した様にMiniはチャンスとばかりにVirenを丸め込んで誘拐される事にしてしまう。かくして始まった二人の逃避行は、思わぬ方へと転がってゆく…

 

 
ルックス的にもスタイル的にもは決して悪くないし、お金持ち枠出身なれど演技もダンスも出来るけれど、やっぱり似合うのは気弱な役、Riteish Deshmukhは私好みの俳優さんで、そんな彼の主演作って事で購入したんですけども、概ね予想の範疇で最後までゆく作品で意外性とか新味は特に無かったけれども無理に社会問題やら現代味やらを足し過ぎたりしないコメディとしては悪くはなかったかと。ただVirenのお父さんが好意的に描かれているのに対してMiniの父親は確かに結婚を無理強いはしたものの仕事もしないで遊び呆けてる娘の為とするならばそれ以外は特に理由も無いのに酷い扱いだったのがちょっと気にはなりましたな… これがまだ自分のエゴと体面しかない、暴力と暴言の酷い父親ってのなら兎も角、遅くに出来た子供だから甘やかして育ててしまった分、自分の死後の事を思えば… ってので。Miniが無茶して吊り上げた身代金も用意して一人で取引の指定場所までやって来るんですよ。確かに意固地っか頑固な面はあれど、あそこまで嫌わなくてもなぁ… と。これがMiniの家の財産狙いのお下劣叔父さんとか、対立する悪役として設定されていたのならもっと素直に楽しめたんでしょうけどねぇ… でもまぁ、この映画公開直前に結婚したヒロイン役のGenilia D'Souzaとの画面上での相性もそんなに悪くなかったし、まぁ楽しめた一品ではございました。が、個人的には… そろそろ…
 

 
金星からやってきた美女とのコメディ『Jaane Kahan Se Aayi Hai (2010)』、DVD化されてくんないかなぁ… とは思いましたが。