『Chalo Dilli (2011)』- Region All

DVDジャケ。

 
Mihika(Lara Dutta)はバリバリのキャリアウーマン。週末、夫と過ごす為にムンバイからニューデリーに向かう筈だったのだが空港までの道のりで「変なオヤジ」の所為で道路は大渋滞、当初載る筈だった飛行機は出発してしまう。仕方なく乗った飛行機は機材トラブルでジャイプールに着陸。何とか翌朝までにはニューデリーに辿り着きたいMihikaは仕方なく車をチャーターするものの運転手は寝不足でまともに運転が出来ない。自分で運転は出来るが地理がよく解らない。どうしたものかと困っていると車に乗り込んできたのが「変なオヤジ」のManu(Vinay Pathak)。自分は布地を扱う商人でインド国内だけでなく近辺もバッチリだから任せとけ!と言う彼に運転を任せたものの…

 

 
とった選択肢がどんどん裏目に出てしまうロード(コメディ)ムービーっぽい感じだったのでオーダーした品でございまして、個人的には妻共々楽しく観終えましたが
「惜しいなぁ… 」
 ってのが正直なトコで。
 
国際派キャリアウーマンのMihikaがコテコテのインド人Manuとインドという国に振り回されるカルチャーギャップ物としてはよくまとまっているんですが、全体的にエピソードと台詞での説明が多くてちょっとダルいんですよね。特に最後、かの御仁の正体は全く不要だったんじゃぁないのかなぁ… で、更にエンドロールで説明文付で劇中の登場人物のその後、とかは蛇足っか余計と言うべきでは。あと、Mihikaの旦那様Vikramとして、田舎でもコワモテで知られる有名人って事で出て来る人は明らかにミスキャスト。どう考えてもサルマン・カーンだろう、インド映画的に考えて… とか、細かいトコが非常に惜しいと思った作品であります。だって、フォーマットとしては欧米映画なれどエピソードや風景はインドならでは、ってなってるんですよ? んで、コテコテのインドの部分を遅れているとか駄目とか悪いとはしていないし、だからといって正しい良い善いともしていない。確かにNRIと外国人向けだろうとは思いますが、無理に恋愛要素を入れるでもなし、お話のまとまりとしてはいいトコついてたし、Manu役のVinay Pathakをはじめとして出演者も悪くなかっただけにもうちょっと刈り込みをしてくれたらなぁ… っと。
 

 
劇中のソングシーン、ですが風景とかの撮り方とか個人的にツボってたもんで、欲と言うかもうちょっと、って思ってしまうんですよねぇ…