『Planet 51 (Two-Disc Blu-ray/DVD Combo) (2009)』メモ。

US版Blu-rauジャケ。

  • Amazon.comより購入。
  • 日本語字幕、音声は無し。
    • 英語字幕は解るけど、ドイツ語にトルコ語字幕って一体???
  • Blu-rayはリージョンフリーなので日本のプレイヤーでも再生可能。DVD兼デジタルコピーのディスクはリージョン1なので注意。日本国内向けプレイヤーでは再生出来ないし間違ってPCにセットしてDVDドライブのリージョンコードを変更してしまわないように。
    • あとデジタルコピーはやった事は無いので悪しからず。PCに何かインストールされそうで怖いし… ましてソニーだと、ね…
  • 画質、音質については文句無し。CG映画は技術の進歩が凄ざまじいんですが設定と画面構成が巧いんで気になりませなんだ。

 
地球から遠く遠く離れた惑星Planet 51のさる都市、雨が石ころなのを除けばその文化様式は地球で言えば1950年代のアメリカのようなノンビリとしたもので。Lem(Justin Long)は天文好きの心優しい青年。何とか科学博物館へ就職が出来たその日、お隣りのNeera(Jessica Biel)に長年の想いを告白しようとするも何のかんのと上手く言い出せずじまいになってしまい不貞腐れた気分で部屋の金魚に餌をやっていたその時、空がみるみる曇っていったかと思うと一隻の宇宙船が庭に降りてきた。その宇宙船の外観、そして中から現れたのは今大流行のSFパニック映画の惑星侵略の邪悪なエイリアンにソックリで…
 
 
 
 2009年に公開されて世界中でヒットしたファミリームービーなれど日本では未公開、多分これからもその予定は無いと思ったので購入したソフトでしたが非常によくまとまった気持ちの良い作品でありました。ぶっちゃけると『E.T. (1982)』、ってのだと先日観た『Paul (2011)』とお話的には似ているんですが『Paul』がカルチャーギャップを主にしたロードムービーコメディであるのに対して『Planet 51』は真っ向『E.T.』のシュチュエーションを逆手に取ったエンターテイメントでございました。
 当局に追われるのは特殊能力が全く無い地球人の宇宙飛行士"Chuck" T. Baker(Dwayne Johnson)だし、LemらPlanet 51の住人達も何ら特殊能力がある訳でもない中で物語を組み立ていった脚本はやや説明不足の箇所は散見出来るものの意外にシビアでコメディではあるものの誰もが、敵役となる、対異星人基地Area 9のGeneral Grawl(Gary Oldman)側も皆スーパーマンがいない状態ですので危機にしろアクションにしろギャグだからとコメディ手法で流さない等身大で、ってのが意外に最近観てなかっただけに良かったですよ。
「出会いによっての成長」を軸にした本編は実にテンポ良く、楽曲だけでなくシーンまでも過去映画へのオマージュに満ちていたのもまた楽しかったんですがそれが活きるのもペース配分の妙があればこそ。加えて予告編を見て頂ければお分かりになると思いますがキャラクターは人形なのにあえて声をあてているキャストに似させず、非常に落ち着いた地に近い演技だったからこそよりキャラの個性が立ち過ぎない匙加減といい90分という時間を極力台詞での説明はしないでちゃんと見せていってクライマックスでは迫力の映像で盛り上げてのエンディング、様々な問題も各々の悩みも全て解消してのハッピーエンドってやられたらもぅ。確かに未来に語り継がれるような名作・傑作だとは思いませんし本作ならではの特出した味があるとも言いませんが、エンターテイメント作品として実に気持ちの良い快作だったと私は思いましたよ…
 
 まぁ食い足りないっか物足りないって思う人は少なくないとは思います。マニアックに走ろうと思えばいくらでも出来た題材で、物語ですし、私も諸手をあげてオススメしまくるって程ではありません。しかし、台詞の単語1つとってもファミリー向けにディズニー並に解り易いものを選んで丁寧に丁寧に作り上げた本作、所謂超大作とかだけじゃないよね映画の楽しみってのは、ってのを久々に味わえた作品でございました。っか、十中八九、日本での劇場公開は無いんでしょうがもし仮に地元のスクリーンにかかったのなら私は気軽な楽しみとして、娯楽としての映画ってので観に行きたいと思った作品でございましたよ、っと。