骨身に染みていて。

 
 どうせ出ないだろうと思っていた『ブルースブラザース』の日本版Blu-ray、10月にジェネオンから出るようなのだが…
 

 
 25周年DVDの日本語字幕が機械翻訳程度の酷い代物だっただけに素直に喜べないっか躊躇する。
 
 既にリリースされているオリジナルのUS版との価格差はあんま無いけどそれでも倍近い値段ではあるし、っての以前に私ら夫婦のフェイバリットの作品でお互いに結婚前も後も何度も観てる作品だけに台詞は殆ど入っているし、これ迄まともな吹き替えが無かったんだから日本版に拘る必要が無いんですよね… でも、25周年版DVDは初めて劇場版を収録していてリマスター版だったから買ったけれども、特典のカット以上に翻訳ががが。音楽関係の知識が無い以前に日本語としてもおかしい代物で結局字幕オフにして観てるんだしBlu-ray版の新たな特典も無いようだったら… って。
 
 だけど、もしかしたら、ひょっとしたら、日本版スタッフがプロとして真っ当な仕事をするかもしれない、って期待は無い。今回のブツだってメーカーのHPにある商品情報を見ても、字幕翻訳者の名前も吹替えキャストの名前も無いんじゃぁね… それでも買える!って安心とか信頼を日本のメーカーはやってこなかったんですから。正直、痛い、悲しい、腹立たしい、情けない思いを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もあったからこそ個人輸入って手段を選んだ、ってのもあるし。オリジナル版よりも画質や音質が落ちていない、本編がちゃんと劇場公開版を収録している、本編や特典がカットされていない、って外国映画のソフトがまだまだな情況が10年以上現在も、ですよ?
 
 では何故こうしてダラダラと書く「躊躇」は?ったら、単純に、配達時のリスク。なんのかんのといって海外通販、今年初めてのロストをくらったってのもあるけど輸送時の扱いが酷くて、とかトラブルはいくらでもあるワケだし。今週届いたAmazon.comからのダンボール箱なんて半分ヘシャゲててゾッとしましたもんなぁ… だけど、日本版だったら、まぁ、そこまでのリスクは無いワケで。
 あとは… 日本版を購入する事で未だに日本版Blu-rayが出てないソフトが発売される可能性がホンの僅かでも上がるかもしれない、って思うからで。ま、現在の日本映画業界では「ソフトを発売日に定価で買うヤツは馬鹿」ってなっているのは重々承知してますけどね… 定価で購入した発売日から僅か数ヶ月で、ショップではなくメーカー側が廉価版セールなんて当たり前。何枚か購入したら1枚タダとかのオマケ扱いになっちゃったりもする。中古で買うのは極力したくないけれど、ちょっと待てば廉価版扱いになって半額以下のが出るか、そうでなければアホみたいな価格設定のままのを買うしかない、って日本版だけだったらその二択しかないのが個人的には凄く嫌なんですよ。また、その二択をするって事は現在の日本の映画産業のやってる事を肯定、支持してるって事でもあるワケで… ってのもまた「躊躇」でしてね…
 
 私の根が陰湿だ、ってのもありますが、主に外国映画を観てきた身としては痛い、悲しい、腹立たしい、情けない思いを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もあった事が骨身に染みていて。無論、日本の映画産業に関わる人間すべてがどうしようもないとは思ってはいませんが… 最近のネットに宣伝任せてみたいな風潮も含めて、協力出来る事なら微力でもしたいけれども、現状では逆に… とか、思わないでもないんですよね…