『イージー★ライダー [Blu-ray]』メモ。

日本版ジャケ。

 
【オフィシャル商品情報ページ】

  • Amazon.co.jpで購入。
  • 日本版なので日本語音声・字幕有り。
    • 日本語音声、TV放映時の吹替えが収録されているのがウリだそうです。個人的にはピーター・フォンダの陰のある柔らかい声と山田康夫氏はあんまり合ってないのと流石に翻訳に難があるような気はしましたが…
  • 音声のリマスタリングは無理にサラウンド化し音域を広げ過ぎてない印象で私的には好印象。映像はシャープさはあるんですが色合いの点でわざと昔のフィルムげに抑えてあるせいで悪くは無いもののシャープさと比べるともぅチョイと色合いの調整をして欲しかった気もしなくもなく。まぁ今から40年以上前の作品でアマゾンで1600円程度で購入したソフトとしては充分な品質だとは思います。
  • 字幕については… 正直この当時の言い回しとかは私はよぉワカランので判断つきかねます。吹替えのよりは引っ掛からずに読めましたが…
    • 個人的に引っ掛かったのが本編で曲がかかるとアーチスト名と曲名を表示するけど歌詞の和訳が出ない点。結構ベタっちゃぁベタ、本編の状況に合わせた楽曲だからわざわざ歌詞を表示させるのはクドいかもしれませんがそれならそもそも本編中に歌手名・曲名だけを表示するのも個人的には興醒めだったんですが… だって英語字幕には無くて日本語字幕にのみ表示されるってその必要ってありますかね?
  • 特典はデニス・ホッパーの音声解説と1時間チョイのメイキングは良かったんですが予告編が『天使と悪魔』『クレイマー。クレイマー』『未知との遭遇』ってナメとんのかと。本編の当時の予告編を収録するのが筋でしょうに… ソニー・ピクチャーズのってこういうのが多いから嫌いなんですよね… せめてアメリカン・ニューシネマ繋がりとか出演者繋がりならまだしもさして関連無いんだもん…
    • 日本版の元となったUS版『40th Anniversary Edition Digibook』にあった「movieIQ - Real-Time In-Movie information about the cast and crew」「36-page Digi-book with photos, soundtrack + cast information, and essays」は無いっぽい。一応BDプレイヤーの設定を変えてはみたんですが日本語データのみっぽいです。収録しててくれりゃぁ良かったのに…
    • トップメニューのアイコンがひょっとすると「movieIQ」なのかなぁ? とオンにしてみましたが冒頭から30分特に何も表示されず。ひょっとして英語字幕にすりゃいいのか?って色々試しましたが駄目。説明書が無いし出ないんでよぉワカランのですけど… 無いなら無いで消しておいてくれないかなぁ…
  • まぁファンならば値段も手頃なので購入されてもいいんではないでしょうか? オリジナル版よりも特典数は減っていますが本編に関しては悪くないと思いますので…

 
 妻は未見の作品で、それが世間的に有名な物だと観たがるんで購入。ただ事前に
「あくまで私の感想だけど、あえて今、2011年に40代の人間が観るべき映画では無いと思うよ」
 と言っちゃいましたが私としてはその程度の作品って印象しか無かったんですけど、それこそ20年かそれ以上ぶりに再見してみてもその印象はあまり変わらなかった作品でございました。ましてアメリカの近代から現代史をほぼ知らないし西部劇も観てない妻からすれば非常に退屈な代物だったようですがまぁそれも仕方無いかなぁ… と思わなくもなく。
 例えば、の話ですけど私は『ランボー』って確かに同時代に観られて良かったと思った作品ですけど今観ても映画として面白いんですよね。風景の撮影の綺麗さにはじまって無駄を削いだ構成といいテーマやメッセージが時代の物であってもまず映画として面白い物になってると思うんですけど本作の場合はその歴史的意義とかを頭に置いておいて時代の空気や雰囲気を感じられる事は出来ても同時代に観たのならば衝撃であったろう「夢と希望の国アメリカも実は自由の無い閉塞した国になっていた」ってのは本作以降の今日までに至る様々な作品で知っているだけに今更感とまでは言わないものの当時のような感慨を受けれるものでもなし、映画としては映像は美しく無いしカメラワークも普通、構成やテンポもあまりいいとは私は言えないんですよ。映画史としてだけでなく知識として覚えておくのは悪くないけれども、無理してまで観るべき作品か?ったらとてもそうは思えない、むしろ観るべき作品は他にもあるんじゃね?と思ってしまうんですよね… これがまだ20代中盤までならラストも含めて感情移入出来るかもしれませんが40代も半ばになると流石にアメリカン・ニューシネマの体制への挑戦と個人の無力による敗北ってパターンの青臭さが現代だと余計に鼻についちゃうようになると申しますか… ま、20代そこそこで観た時でもノれなかった、既に『悪魔のいけにえ』や『2000人の狂人』とか観てた後じゃぁあのラストではって思ってしまったヒネクレ者には合わない映画だな、としか。ま、再見してジャック・ニコルソンが出てたのは覚えていたけど彼の役のエピソードを丸々失念していた以外は殆ど覚えてたって自分の心の在り様ってのをを再確認出来ただけでも良し、ってトコですかね… いやもぅファンの人には御免なさいとしか言えない感想ですが合わないモノはもぅしょうがねぇって事で。