『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』

 

 
 昔々、地方っか田舎ではいくらTV等でジャンジャカCMを打っていたって地元の劇場にかかるのは随分と後になってのもので、例え一年後で傷まみれのフィルムで二本立て三本立てでも地元で上映されるだけマシで上映されない映画なんていくらでもあったものですが近年はシネコンの台頭の御蔭で全国一斉公開から大幅にズレるなんてのはメジャー作品に限っては無くなったのにスッカリ慣れてしまった身として本作、WB配給という事もあってか岐阜県ではワーナー・マイカル・シネマズ各務原でしか上映されず、往復の交通費で映画一本分以上のお金がかかるってのは流石に嫌なので
「こりゃぁDVDが出るまで待ち、だね… 」
 と夫婦で残念がっていたのですが、どうも何本かコケたようで岐阜でも本巣でも北方でも、そして大垣ででも上映される事になったので行ってきましたよ。いやぁこういう事があるとはね…
 
「宇宙一バカな侍だコノヤロー!」
 
 というのが本作のキャッチコピーですが、それはまさに製作者らの事でもあります。
大体この手のTV版の再編集版なんてそれこそこの予告編で言ってたように新作カットをホンの数個、後はトリミングし直し程度で済ませても珍しくないのにまだTV放映中に同時進行で製作しつつ、って製作体制も無茶なら新作カットが半分、残りも全部塗り直しって正気の沙汰じゃありませんがな。おまけにアフレコも全部撮り直しだわ「新訳」として原作には無いけれど後から出たキャラクターも入れまくって、というのはもぅなんかね… お祭りですよね。後先考えない、それこそ倒れる時は前のめりげな。こんな無茶をやりきったってのにはもぅ脱帽、で、感動でした。おぅ、そんだけ。