十六代目 哲麺

看板。

 
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 普通に、素直に美味い。そう思えるお店って大垣にどれくらいあるんだろうか。
 
世代的なモンもあるのかもしれませんがラーメンにそない高尚さを求めるつもりも無く、最近の傾向である一杯で満腹ってなボリュームや「これ、自分ら本当に美味しいと思って出してんの? ただ他の店と違うってだけなのを客に押し付けてるだけなんじゃないの?」って味の傾向とかは好みじゃないんですよね、私は。サッと行ってサッと食べられて気分良く店を出たいだけなのにナカナカそういう店ってのは無いもんで、そりゃまぁ商売だから差別化は必要だろうし、商売のシステムとしてなんか客に有難がらせる新興宗教じみたムードや態度をしてようがそんなのはご勝手に、なんですが例えば某店とかのようにクソふざけた店員の何様な態度でさんざ待たせて出された物が見かけも味も精々が不味いとは言わない程度の物、ってのではいくら行列してようが二度と行く気なぞ熾らないもんですがじゃぁ普通に、素直に素直に美味い。そう思えるお店って大垣にどれくらいあるんだろうか? ってなると確かに微妙ぅなトコで… 好みの点で言うならば今んトコは桧町の来来亭・大垣店以外はどれもピンとこないのもあって今日も大垣Waoを片手に出張ってみたんですけども、
 
 いやここ、普通に、素直に美味しいと思いましたよ。
 

 スープは魚介+とんこつって事らしいですがとてもクリーミー。味わい深いんだけども、どちらの要素が勝るというワケでもなければ殺しあうってのでもなく、それでいて重さやクドさを感じさせないいい塩梅。麺の堅さが8段階、味の濃さと脂を3段階からチョイス出来るのに加えてテーブルには更に自分好みに味の調節が出来るようにと醤油ダレ、塩ダレにフルーツ酢、ラー油、黒胡椒、更に紅生姜と高菜漬がトッピングし放題ってなっていますが私的には途中で何か調味料を加える必要を特に感じる事もなく完食してしまったくらいにバランスはとても良いんじゃぁないかと。細麺とのマッチングも良いし量も多過ぎず、と言って少な過ぎずでつるっと食べてしまいましたがもうちょっと食べたい人には麺の替え玉が50円という価格なのでそれでいいんじゃぁないんでしょうか、と言うかこの店、安いですよマジで。ノーマルの(醤油/塩)豚骨ラーメンで¥500、トッピング全部乗せでも確か¥900、御飯系をつけても一人¥1500もあれば満腹になるんじゃないんでしょうか?って価格帯、店内が能書きだらけの妙に高級・高尚志向気取りの店が多い中ではかなり安い価格帯ではないかと思うんですけど、この店の一杯の出来はちっとも薄くないし安くないですよ。店員さんの対応も良かったのもあったので本当に気分良く店を出て、一緒に行った妻も
「是非、また来ようね〜」
 と言うくらいに気に入ってしまったお店でしたよ。
 
 女性、特に小さいお子様連れの方にはちょっとサイドが弱いかも?と言う気がしなくもないんですが、所謂豚骨系でありつつもクドさ売り・押しではなく風味と口当たりの良さで上品になり過ぎないラインでまとめたこのお店、大垣という田舎ではかなり貴重ではないかと思います。行った事の無い人なら一度行かれてみる事をオススメしますよ〜 っとぉ。