らくごくら#61「桂枝雀生誕70年記念 南光.雀三郎兄弟会」後編

USA-P2009-03-15

 ここごるさんの「ちりとてちん」、登場人物も仕草もアッサリ目で個人的には好ましく思えまして。っか、茶碗蒸しの出る南光型って私はあんまり好みじゃないんですよね… この噺、下手な人がやると単に意地悪するだけってなっちゃうんでクドくやるなら徹底的に、そうでなければアッサリとってしてもらいたいと思うんですがここごろうさんのは前半の食べ物の下りも含めて抑え目で好感が持てましたなぁ…
 
 南光師のは、個人的にはまるであきませんでした。吉弥師同様の他人を貶すっか貶めて笑いのネタにするマクラってのも駄目なんですが、この噺の芯には更生ってのがあるのをまるっきりカット、改編したのは噺家さんの自由なんでしょうが、それで出来上がったものが貶めの笑いってのは個人的にはもひとつ、ですな… 途中で嫌んなって止めましたが、いやしかし雀枝師の筆頭弟子であるにも関わらずコチラに見せる芸に対する姿勢やらも薄いしでこれはちょっと無いんじゃないんでしょうかね…