隔週刊 落語百選 DVDコレクション 第11号

11号

 さん喬師の、父親目線のある種回顧的でもある「初天神」、悪くはないものの個人的には一之輔さんの親子を押さえた版が楽しかっただけにやや物足りないというか… 前はこれが一番かも、って思っていたんですけどね… まぁ好み、って事で。
 
 鶴光師のは本編よりもマクラの部分の方がいいかも。落語とは?というのを寿限無をさらっと演じてみせてからの解説と見台の解説から江戸と上方落語の違いでの「東の旅発端」部分をサラっと、って上手くまとめてみせてますしね… それと比べると本編、元が講談で笑いどころの少ないのを現代ネタを入れる事で増やすってパターンで、これは私はあんまり好きじゃぁないんですよね。時間によって劣化しますし。三笠フーズなんてこのシリーズが終わる頃にはもぅキツイでしょう… とか、まぁ収録当日の観客さんに、って部分がちょっと残念でしたね… マクラでの上手さや以前観た「ぜんざい公社」とか余計な物が入ってない上方落語まんまでもキッチリ面白かったのと比べるとねぇ… っと。