隔週刊 落語百選 DVDコレクション 第9号

USA-P2009-02-01

 

 2号の「時そば」と比べるとオーソドックス、と言うかあまり気乗りしていない風にも見えなくもなく。それでも喬太郎師、レベルが高く無駄が無いしテンポのつけ方も上手いんで楽しめたんだけども喬太郎師匠ならばもっと、って観ていて思ってしまったのは私だけですかね?
 
 続いての「大工調べ」、ですが… 殆どイジらない丁寧な語り口のもので師匠がこの企画意図を把握なさってのものなんだろうと思います。またちゃんとお白洲の場までやってのサゲってのも込みで久々に2席共にまともな号になったんではないのかなぁ… と思いましたが… ま、ここからは好みの話なんですが、多分あえて解り易くって意図なんでしょうがテンポを若干落として言葉もチョイチョイと分かり易いものに変えていたのは好みが分かれるトコではないかとは思います。何も志ん朝師とかを引き合いに出すつもりもありませんが、言わば江戸落語らしいこの噺でもうちょっと江戸言葉に寄っても良かったような… 以前観た小遊三師とか多少言葉が潰れてもとんとんとんっと大家に畳み掛ける場面が個人的には良かったかなぁ… と思わなくもありませんでしたが、まぁここらは好みの話、って事で。