「雑記。」

 
 当たりと思うDVDに出会えていないのならば、当たりと思うDVDに出会うまで買う
しかねぇじゃん… って事でボチボチと注文を続けていたりするのですが、来週位
に到着するであろう『Nak (2008)』というタイの3DCGアニメ映画、映画としての出来
そのものには期待はしていないんだけども映像的にはちょっと気になってまして…
 
 日本のように10年以上前から週イチで放送されるTVアニメにですら3DCGを使い
家庭用機でもトゥーンシェードのゲームが今では特別に珍しいものでもなくなって
しまってる状況になるには機材とソフトとノウハウが揃った上でそれを使いこなす
人材も揃ってでないと無理で、その点ではフル3DCGの『トランスフォーマ〜』等を
TV放送単位ででもやってるアメリカの方が一日の長があると言えるんだろうが、
それと比べればタイという国で機材やソフトやノウハウや人材が充実しているとは
ちょっと思えないんだけども、あえて3DCGトゥーン系で製作しようとしたのは監督ら
が言うように、まさにこれからの為の布石、試金石、実験だからだろう、と思う。
 Yash Raj Films社が米ディズニー社と組んで秋に公開する『Roadside Romeo』
ピクサー系と言うか、まぁデフォルメをかけてはいるがデティールは密度みっちり
のリアル寄りなのと比べるとマーケットの為とは言え資金、人材、機材等が揃って
いる事をまさにその映像1カットで見せてしまってはいる。
 
 が、密度がありゃぁいいのか? と言うと違いますしなぁ…
 
 表現したい事においてどういう映像を、ってのは選択肢でしかないし、正直言えば
『モンスターズインク』以降のピクサーに私的には3DCGでなければならない必然性
をあまり感じれないんっすよ。ドリームワークスも同様。押井守の手法としての密度
は理解出来るしそれが3DCGでなければならない意味も解るがしかしアニメである
必然性はあんまり感じれない。宮崎駿は逆に手書き系を突き進めて以前よりも更に
省略をしてみせた上でアニメでしか出来ない意味を出してみせた。
 
 で、『Nak』。
アニメにすれば子供が喜ぶから、ってのだけでは3年もの期間はかけれんないだろう。
だからあえてアニメで、それもトゥーンシェードの3DCGであければならない意味がある
んじゃぁないのかなぁ… ゲームとかではなく映画でやる事の意味も、と言うべきか、
まぁボンヤリとしてはいますが、ちょっと楽しみではありますが… はてさて。