「DVD雑記。」

 ここんトコ、どうも購入するDVDがイマイチこぅ自分に合わなかったりイマイチな
出来だったりするのが続いていたもんで、
「えぇ〜い、こぅなったらもぅベタベタのお約束だけのモノにしてしまえ!」
 っとラジニカーントのダンスベスト集を購入したのだが…

 個人輸入では比較的難易度の高めなタミル語版DVDでしかも正規品、今まで
観てきたラジニカーント物ん中ではベストとも言える画質・音質でDVDの品質と
しては文句無し、むしろEROS社とか手前ぇふざけんなよボケナスと思うような
ブツが多い中では収録時間が2時間っとやや短めながらも特に不満は無かった
んですが…

 娯楽としての映画で、現実の延長線上にある夢の世界って舞台の記号が、
まさに20年以上変化していないもんだから結局音楽は違えどもやってる事まで
同じってのがずっと続くと流石に飽きるなぁ… っと。
 山盛りの御馳走、キラキラと光る汚れてもほつれてもいない衣装、そして主人
公とヒロインもふっくらっか小太り、ってのはかつての世界共通の【豊かさ】の記号
ではあるんですが、本当に20年以上それが全く変化していないってのは同じ
インドでもヒンディ語映画(Bollywood)の80年代後半からの激しい変化と比べて
あまりと言えばあまりと言うか… 価値観の多様性が無いって事なのかよぉ解ら
んけれども、中央と地方との格差がどんだけあるんだろうなぁ… とか考える材料
にはなったものの、しかしそれはDVDの中身で楽しんだワケではなく…



 とは言え、
最近そんなタミル映画でも、流石に肌は真っ黒なんだけどスマートで足の長い今時
な若者がMJばりのダンスをしているってのをYoutubeで観たように地方にも確実に
変化が訪れているんだろうなぁ… と思う。
 尤も、あの国土の広さと現在の経済、流通、教育、そして情報等のインフラもひっ
くるめた格差がある程度是正されるまでにはかなりの時間がかかるとは思うけども。

 そして、

日本人にとってのインド映画がタミル映画で、インド人俳優ったらラジニカーントらの
タミル映画俳優って現状のままってのも、なんかお寒い話だよなぁ… 勿論、大衆
娯楽そのものは否定しないが水戸黄門吉本新喜劇だけで日本を語られても困る
っしょ?… っと思ったりもした月曜日の夜。