『らくごくら』#39 「第4回東西笑いの喬演 〜柳家喬太郎・笑福亭三喬 東西二人会〜」(前編)

 
 今年の2月29日にワッハ上方 ワッハホールで開催されたものが観られる、ってのは有り難いですよな… いやまぁ過去のだっていいんですよ、先日放送された「上方演芸ホール特別版 「ちりとてちん」の落語を聞こう!」なんてホント、殆ど全部凄かったですもんね… でも季節感も大事な落語で、春先に秋の噺を放送されても、ね… ってのはさておき、
 
柳家喬太郎「猫久」
 非常に丁寧に抑制された印象がありまして、そんなマクラで
「馬に止動の間違いあり、狐に乾坤の誤りあり」を間違えて、ってのもネタ?っと思わなくもなく… と言ってそれがわざとの仕込みなのか本当に間違ったのかどっちともとれて判然としない、ってのは喬太郎師匠ならではのものかと思いましたがお話の方もどちらかと言えばアッサリ目か。ただ、それでもおかみさんや御武家様等の人物を見せすぎないでいつつも… ってあたりは流石。
 しかし、この噺でいつも疑問に思うんですけど
「で、猫久さんはどうなったの?」
 
笑福亭三喬「住吉駕籠」
 いつも思うんですが三喬師匠のトーンのつけ方が妙ぅに面白く思えて。
強弱を強調しないでの流れるような、それでいて言葉が潰れていたり擦れているわけでもなく、更にあの御人柄というか雰囲気でシモ系のネタをやられても、結構エグイ描写にも関わらず聴いていて嫌んなんないんですよね。私はシモネタにしろスカトロ系にしろあんまり好きじゃぁないんですよ。勿論、お好きな方をどうこうってんじゃぁなく、単純に好き・嫌いの好みの話で「私は好きじゃぁない」ってだけの事で。でも、三喬師匠など話されても嫌じゃぁなく楽しんで聴けるって方がいるんですよね… まぁ噺家さんの好き嫌いってだけなのかは自分でもまだ判断つきかねるトコなんで、もちっと三喬師匠の落語も観よう、っと思いましたわ。
 
 次回4月6日放送予定の後編では笑福亭三喬師匠が「子盗人」、柳家喬太郎師匠が「ハワイの雪」
*1って事でこれまた楽しみですわ〜
 

*1:南の島に雪が降る』みたいな噺?