「昨日の続きの時事雑感。」

 
 DVD&CDショップで【逆輸入版】と銘打った韓国製や中国製の海賊版が堂々
と陳列されているのが珍しくなくなった。酷いのになるとライセンシー表記
すら無いのがPDでもない作品のそういった海賊版が普通に日本版と混在して
いる様は正直言ってあまりいい気がしないが、大手チェーン店にも並んでいる
という現実って。
 
【転売禁止】と明記されているレンタル専用商品が中古品として販売されてる
のも珍しくなく。
 
 ちゃんと金を払った人間には海賊版撲滅啓蒙CMを劇場で強制的に観させると
いうのにレンタル版にそういう啓蒙CMが入っているのを観た事も無く。
 
 キャンペーンだナンだと、色々な名目で三ヶ月もしないうちにリリースされ
てゆく廉価版、普及版DVDの一方でキチンとしたリマスター化もエンコーディング
もされない汚い画質と音質、というだけでなく、ロクな特典も無いのに5千円
クラスの値段でリリースされてゆく日本映画、なのに大手の予約販売では平気で
25%オフとかにしておいて地方の零細な個人店では定価販売のままという情況。
 
 世界では画質&音質はやや落ちるもののDVDソフトよりはそこそこ安価な
ネットによるDL販売も進んでいるのはそれもまた販売であるという認識故の事
なのに対しての日本はどうか。レンタルDVD版が一番早く市場に出るって一体
どういう事なのか。
 
 確かに人件費や設備費、地代の事もあろうがその一方で「夫婦50割引
「高校生友情プライス」「レイトシアター割引」そして「映画の日」等々の
様々な割引をしても維持される入場料¥1800、なのにダラダラとTVと同じ企業
CMを見せられ、読むに値しない駄文と観るに耐えないスクリーンショットだら
けのパンフレットは千円近くて。
 
 劣悪、醜悪な字幕翻訳家。
 
 話題作りの為だけの編集、改竄、タイアップ。
 
 幇間どころか映画会社の奴隷か畜生の映画評論家、専門誌…
 
 
 
 
 
 作品を作り上げた人にはキチンと対価を払いたい。
 
  だけど、
 
 ちゃんと劇場で金を払い、ソフトを買う事がこの情況の延命になるばかりで
改善や改革には繋がらないと思ってしまうのも事実で。と言って、違法DL等は
確かに情況への抵抗の手段の1つやもしれんがあまりにもクリエイターに対価
が無さ過ぎる。
 
 そんな二択しか無い訳ではない筈、なのだが…