「第三回立川談春独演会」

 
 ・立川こはる「たらちね」
 :立川談春「鰻の幇間
 ・立川談春「九州吹き戻し」
 
  私ら夫婦が御贔屓の噺家さん、というと柳家喬太郎師匠、立川談春師匠、
林家染二師匠のお三方、USA-P家にとっての御三家、なんですが夫婦共に同じ
くらいに贔屓をしているのが喬太郎師匠で、私よりも妻の方が肩入れしている
のが談春師匠、その逆に妻よりも私の方が肩入れしているのが染二師匠、って
なるのも夫婦ならではの面白味かな? っと思わなくもなくて。
 
 で、今日は妻の方がちょっと肩入れの度合いの強い談春師匠の独演会だった
んですが、何せ繁昌亭での斬るか斬られるかのような気持ちと熱気を体験して
しまっていただけに
「はてさて… せめてナメないでいてくれたら… 」
 と思っていたのですが、結果から言えば
「客をナメてもいないし手も抜いていないんだけど気持ちの薄い緩くて温い
立川談春
 という、今まで観た事の無い感じの談春に正直言えば物足りなく… まぁ
面白かったんですが、思わず入り込んでしまいその熱気にこちらもアテられ
変なテンションになってしまう程のものからは実に遠く、名古屋の客室が
酷いってのもあるけれど客席も締まりが無いから余計に温いものとなりまし
てな… 開演前に渡された公演案内で、来年の1月の独演会のチケット販売が
11月アタマ、ってあったのを観て妻とどうしよう?っと言っていたのが終演
後は
「まぁ1月はパスして12月の御津町でのの出来次第で、これからこの地方での
追っかけをするかどうか決めようか… 」
 って事になりましたな。
 
 悪くはないし巧いんだけど、それを談春師匠に求めてはいないんですよ。
そりゃまぁ繁昌亭みたいなのをそうそう観られるワケじゃないのは重々承知
をしているんですけども、ですけども、なまじ巧い分だけ余計に見えてくる
ものが、私らには好みではなかったなぁ… ってトコで… 12月のは不安で
ありますわ… 今度は片道1時間半チョイかかるんすよ? また今日のみたい
だったら帰りはもぅ飲んで寝るしかねぇっすもん…