1181570224**[日記] お別れ。

 
 妻がもぅやらないであろうゲームや手元に置いておくのも邪魔だと思うマンガ等をブックマーケットに
持ち込んで処分してもらう、という事で私も『餓狼伝』12巻までを一緒に処分してもらう事にして。
 
 夢枕獏の『餓狼伝』、ただただ男と男が格闘する小説って事で驚きと興奮と共に期待をしていたのだが
現実のムーブメントを無理に追おうとして作品世界がグチャグチャになるだけでなく、明らかに作者が
物語を完結させようとする意思を失ったのがハッキリした時点で私的にはもぅ処分対象になってはいたの
だが、やはり始めの頃の思い出もあってグズグズと諦めがつかないでいたんですけどねぇ… しかし、
出版社や作者の事情や生活の為の引き伸ばしはいくら場面場面でのクオリティが高くともやはり引き伸ばし
は引き伸ばしでしかなく、作品のテーマや作者の意図と変化し違ってゆくだけでなく最悪な場合に
なると矛盾、真逆になってしまう事も決して珍しくなく、その結果自分にとってその作品の価値、存在意義が
無くなり、失ってしまった作品って少なくないんですよね。
 例えばマンガで言うならば『頭文字D』、『範馬刃牙』、『NARUTO』、『はじめの一歩』、
金色のガッシュ!! 』、等々私の中では(転章するなり新章に入るなりして)終わるべき物語を
終わらない事で作品としての魅力が私には失せてしまった物が一杯ある、ってのに、何故に活字の
餓狼伝』だけが特別扱いをしなきゃならないのか? ったら無いんですよなぁ…
 
 まして『餓狼伝』だけでなく、サイコダイバー、獅子の門、陰陽師大帝の剣、と完結する気の
無い作品だらけの夢枕獏、だもんなぁ… っと思うと、ねぇ。
 
 
 
 12巻合わせて処分して¥240円。一巻20円、ですな。
重いモン持っていってもらったお駄賃として献上、で、終了ぅ〜 あぁスッキリした。