台湾料理・海香館

 
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 台湾料理と言うのがイマイチよく解らないUSA-Pであります。っか東海地方では味仙のメニュー=台湾料理ってイメージがあるような気もするんですが果たしてどうなんでしょうねぇ… ってのは兎も角として、丁度一ヶ月くらい前に新聞に折り込み広告を入れていた海香館って店に行ってきたのは多分に龍府での好印象もあっての事。ゴテゴテせずにシンプルな見かけと味なんだけど、ちゃんと肝っかポイントがあって、それでいて肩肘張る事も無く気軽に気安く食べられる店だといいなぁ… って期待はうっすらとしてましたが…
 
 大垣インターを更に南下、ユーストアの反対側に黄色い看板が出ているこのお店、落ち着いた店内に控え目にかかる多分広東語?のポップスといいインテリアも派手過ぎずウザ過ぎない感じで悪くはありません。まぁ調味料に餃子のタレが「餃子汁」って説明シールがあったのは従業員さんの都合なんだろうかねぇ… っと、私が午前11時から午後2時までのラーメンセット(¥715)の中から豚骨ラーメンと回鍋飯で、妻が台湾ラーメンと炒飯で、単品で焼き餃子一人前(¥240)ってのをオーダーしましてな。多分アチラの方と思われるオーダーの通し声、厨房から響く聴いていて不安にならない勢いのある鍋の振る音とかに期待をしつつ出てきた量は龍府よりはグッと控え目で。まぁ龍府がいくらサービス精神満載ってもデフォルトでも大盛り過ぎるよアンタら!(笑)ってなのに比べて、というトコなので多分大抵の人には「ちょっと多目?」ってくらいの量ではないかと思うんですが味が…
 
 ん〜…
 
 下手とか不味い、ってんじゃぁないんですが、なんかこぅ掴み所が無いと言うか。化学調味料の味が先に立ち過ぎるもんだから味が平坦になっちゃってて、また若干ショッパイもんだから飽きてくる、と言うか… っかね、なんか懐かしい感じはするんですよ。昔、私がトラックに乗ってた頃、国道沿いのいつからやってんだか解らないような爺さんだか婆さんだかよく解らん人がやってる古い古い中華料理店で出てきたような、不味いんじゃぁないんだけどまぁ美味いとか旨い!とは言えない、炒飯なんか卵とネギとハムに化学調味料ごってりだけの味とか、そんな感じの。昔、お母さんが作った… 今みたいに豆板醤とかクックドゥも無い頃の… 中華料理のような、と言えばいいのか。
 特に豚骨ラーメン、なんかこんなのは今まで食べた事が無くてスープからしてケミカル臭い感じで多分お湯でフレイバーとか粉末を溶かしたトコにラードではない油と化学調味料を加えたようでスープを味見した妻曰く、
「洗剤? いや違うなぁ… 化粧品?」
 と言ってたくらいですが、流石にコレはスープを飲む気にはなれませんでした。叉焼はホロっとして美味かったんですが多分、オーダーした中で一番美味かったものかもしれません。回鍋飯にしても、化学調味料が多い感じのタレが水溶き片栗粉つけたトロミと相まってて重い上に結構な量がかかってるので途中で飽きてきましたし餃子にしてもなんかこぅもひとつ、店ならではのインパクトに欠けると言うか… ぶっちゃけ炒飯にしろ餃子にしろ私が家で作る方が美味いんじゃぁないかなぁ… っと不遜だろうが思い上がりだろうがそう思ってしまったもんで。
 サービスで食後にアイスコーヒーが出されたのといい、別にこの店が酷いとか不味いとかじゃぁないんです。どうやら休日はランンチメニューが無いらしいのを告知してないのを除けば店員さんの対応は決して悪いものではないんですが、
「じゃぁまた来るか、この店に?」
 ってなると
「いやまぁこの一回でいいや」
 としかなれないんですよ、この店では。
 
孤独のグルメ (扶桑社文庫)』じゃぁないんだけど、所謂グルメとか美食とかってんじゃぁなくて、素朴だろうが何だろうが家で食べるモノではないモノを食べる楽しみってのがあってこその外食だと思うんですね、私は。特に私も妻も家で普段料理をしているんですから、技術なり材料なり設備なり、その店でその店ならではのものが食べられるという個性が無いとやっぱどうにもノれんのでオススメはしかねますね… 興味がある方ならば前述したラーメンセットがオーダー出来る午前11時から午後2時のご利用をお勧めはしますが… ぶっちゃけこれならまだ私は龍府の方をオススメしますね…