『銀魂』 - お母さんだって忙しいんだから夕飯のメニューに文句つけるの止めなさい

 
 を観て、シモネタ、特に排泄物系って嫌いなんだけど感心してしまったのが、確か原作では3話かそこらある話を巧く再編集&構成して1.2話分のボリュームにしつつもそれでいて決して早足でも早口にもさせずに面白いエピソードにして、ボケの間もアクションシーンの過剰な派手な動きとでの緩急のつけ方といい観ていて実に飽きさせないモノに仕立てているクオリティの高さには本当に感心してしまう。
「恋にマニュアルなんていらない」ん時は前後編の原作をわざわざ1話と延長戦分として半分、その前の神楽と海坊主が原作で7話か8話かけたのをアニメでは3回に、っと原作のテンポと間の味をアニメとしてのバランスでの見切りを実に巧みにエピソードによって使い分けてるのが本当に素晴らしい。
 
 なかなか原作付のアニメの場合、なまじ原作があるが故にアニメのスケジューリングの都合で製作されて原作の持ち味や間がメタメタになったり、原作のお話を追うあまりアニメとしての必然性も面白味も何も無い紙芝居モドキになってたりするだけのモノになったりする事も珍しくないってのに、このスタッフは局っか会社的には難アリかもしれんが… だってこのやり方だと枠商売的には厳しいじゃぁないですか、原作の消化率とかじゃなくて作品の出来が主だったら… 視聴者としては有難いっか楽しいですよ。商売としては『ドラゴンボール』に代表される「人気があって商売になる限りはいくらでも水増しして引き伸ばし」ってするのも仕方ないんだけど、やっぱり水増しはいくら手間隙かけたトコロで所詮水増しにしか過ぎないですしね。
 
 それ故にいつまでやってくれるのかは解りませんが、この木曜日6時に以降してからのアニメ『銀魂』は本当に面白い。スタッフが出来るだけ、やれるだけやってくれりゃぁもぅそれで御の字ですわ…