『のだめカンタービレ』 Lesson 1

 
 関東より一週遅れで東海地方は放送、って状況なもんですから
「もぅYoutubeとかで観ちゃおうかねぇ?」
 と思ったものの、やはり絵や音が良い状態が観たかったので我慢して1週間、昨夜録画したのを夕食後に妻と観る事に。ちなみに私は原作は1巻のみ*1、ドラマも1話のみ*2、って事での今回のアニメ版はちょっと期待をしていたんですが…
 
 う〜ん…
 
 作画は悪くない方だとは思います。演奏シーンに動画をちゃんと使う配慮はいいと思いました。声優さんのキャスティングも悪くないとは思いましたし人物紹介と掴みの初回として観るに脚本も悪くは無いと思ったんですが、それは最近のアニメとして普通ではないかとも思えて。全体的に駆け足での展開なのはいいんですがテンポがの刻み方があまり振り幅が無く緩急に乏しく、テンションのつけ方もあっていまいちドラマチックさを感じれないんですよ。加えて音響演出が極めて普通で、音楽が重要な要素の作品にしては、それがあまり活きていない… 例えば今回のエピソードの場合、ラストの「モーツァルトの2台のピアノのためのソナタのテンポ」の速さ、軽やかさ、明るさがそれまでのドラマ展開の速さのせいでインパクト不足に思えたんですよ私は。今回のエピソードのクライマックスの筈、特に探る序盤から段々と開きノッてゆき… って大事な部分だと思うんですが台詞が普通に被るんでBGM扱いになってしまって盛り上がりに繋がってないように思えて… 『桜蘭高校ホスト部*3でアニメにおける音響演出の素晴らしさに開眼させられっぱなしになっててそれとの比較になってるんでちょっと厳しいっか辛目な印象になってるのは自分でも解るのですが、しかしモノローグとダイアローグ、そして何よりも音楽をもうちょっと活きるようにして欲しいなぁ… ってのは自分でも贅沢だとは思ってますよハイ。でも、先に同じTVアニメで『桜蘭高校ホスト部』がやれていた事が出来てないのはちょっと物足りないっか食い足りないんですわ私は。
 
 まぁアニメとしては悪くない出来だとは思うので、とりあえず暫くは観るつもりではありますが… 音響に凝れないのならばせめてお話にテンポの調節っかメリハリっか緩急をつけて、その回の肝っか見せ所をきちんと構成してやってくれたらいいなぁ… っと思った初回。とりあえず4話くらいまでは付き合ってみますかね… っと。
 

*1:コメディは好きなんだけど絵の白さとコマ割りが性に合わなくて挫折。でも面白そうな作品だとは思いました。

*2:役者におまかせ系ってどうにも好みじゃないのとカット割りが意図不明なのが多かったりする荒っぽさがどうにも。面白く思う部分もあるんだけどそれはあくまで原作に因るもので実写ドラマとしての面白さがあんまり感じられなかったんですわ…

*3:私のアニメ『桜蘭高校ホスト部』各エピソードの感想は「コチラ」をば。