中村屋。

 
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 いい話を聞く店に出かける時に欝になる人間ってのもそうそういないもので、まぁ大抵は楽しみワクワク♪って気分ではないかと思うのですな。んでもって天気も暑いくらいの陽気でありつつも爽やかな秋風で妻と共にお食事に… ってので暗い気分なワケもなく、まぁそういうテンションっか心模様で行ってきましたよ中村屋。既にこのラーメン屋はネットでもアレコレ好意的に書かれているトコではありますが果たして… っと思っていたんですけどね、
 
 いやぁ待ってる間にですね、ちょっと前の週刊少年ジャンプがあったんで銀さん目当てで開けたらONE PIECEが丁度メリー号とのトコロでこれがもぅ泣けて泣けて… 過去回想の入れ方の上手さとコマの構成の妙、そして登場人物達の描写といい本来コミックス派の私ではありますがグッときてしまいましたね… あぁ週刊誌の紙面の大きさがこういう効果っか迫力を生むんだ、ってねぇ…
 しっかしコレ、コミックスで読んだらもっと来るんでしょうなぁ… ホラ、週刊誌ってどうしても1話だけだからテンションがもってこれないでしょ? そこは収録話数をお話の流れ単位にしている作者の事ですからきっとグングン持っていかれるんでしょうなぁ… う〜ん楽しみ!
 
 
 
 
 
 …あ、中村屋ですか?
ええ、不味いとは思いませんけど美味いとも思いませんでしたよハイ。ですんでわざわざもぅ一度行って食う気にはなれませんでした、って事で。
 
 
 
 以下に一応もぅちょっと書いておきますんで興味のある方だけ以下の「続きを読む」んでおくんなまし。ただ、今回はお店のファンの人は読まない方が心身の為かとは思いますよ…
 
 
 手動の入り口のドアといい店内はわざわざ昔風にした造りになっておりましてそれ自体は悪くは無いとは思いましたが椅子やテーブル、店内のBGMアメリカンオールディーズといい、トータルでは疑問に思わなくも無い店造りになていますが清潔感はあります。あ、ちなみに禁煙っす。
 入り口の券売機で購入してから… ってシステムでしたがこの日は角煮やらのラーメンとトッピング以外のメニューは売り切れ状態になっていたので私がチャーシューつけ麺(¥900)、妻が中華そば(¥600)をオーダーする事にしましたが、これまでのラーメン屋と違ってやや出てくるまでに時間がかかりましての。行った時にお客さんはカウンターに6,7人ってだけなんで特に混んでいるワケではないし店員さんの動きやらも普通っかノンビリめだったんで特に他の店より遅めの理由があるとは思えないんですが… っと思ってた頃に出たブツを見て
「あぁ盛り付けに時間がかかるのかね?」
 って思うくらいに丼の盛り付けはなかなかに整っていて綺麗だと思ったですよ。で、ワクワクしながら箸を手にしたんですが…
 
 ん〜…
 
魚系がメインのスープはかなりシッカリとしたコクがあります。他の動物系のダシも感じられますがまず感じて、後に残るのは魚系ですね。臭くはなくダシの濃さが後々まで残るって言えばいいですかね? でも、私のつけ麺のタレは酢がそれらを壊しているように思えましてな… ゴロゴロと入っている刻みチャーシューや太めの麺の相性もそんなにいいと思えない。香りはしないものの酸っぱさがまず先に立つくらいの酸味がタレのコクをも壊しているとしか思えません。酢辣麺でしたっけ? 四川の酸っぱくて辛い山椒の効いたラーメン、って? アレのようにその酸味と辛味を味わうモノならとやかく言う気は無いんですが、それと違って元のスープのコクが濃いだけに酸味が余計っか邪魔に思えまして… どっちも立たないし調和もしていないと思ったんですよ。で、暖かいつけダレに水洗いした温めの麺と冷たいパサめなチャーシューと合わしてみてもイマイチに思えましてな… っか、麺やチャーシューの温度に対してならタレはもっと温めか熱めにした方いいんじゃぁないんでしょうかね… 魚濃い上に酸っぱいのをリセットする風味も具材も特に他に無いんで半分くらいで飽きてしまいましたな。あ、ちゃんと完食はしましたけども、胃の満足度より前に飽き飽きしてしまった、って事です。
 妻の中華そばの方は私のタレよりはずっとアッサリ目ですがやはり魚系の濃さが先に立ち後に残るだけに途中から飽きモードでありました。茹でモヤシも好みが分かれるトコかなぁ… っとは思いましたが、そんな妻に私のつけ麺をちょっと食べてもらった感想は
「酢が邪魔、っていうか余計じゃぁないのかなぁ… 」
 との事。
好みの話ではあるんで一概には言えませんが、もしつけ麺をオーダーするのであればネギのトッピングはした方がまだナンボか食べられるんじゃないかな? って気はします。
 
 互いのモノを食べてみて、不味くはないんですよ。でも、美味しい!とはやっぱり思えない。魚系のラーメンっ〜と大垣だと『よってこや』がありますが、あそこと比べてみてもちょっと微妙なラーメンではないかなぁ… っと。いやホント、不味かねぇんですよ。盛り付けも綺麗だとは思うんですが、じゃぁ田舎の大垣には珍しい駐車場の無いこの店にわざわざ行っても食いたい!って思うだけの味か? 老若男女を問わずオススメ出来る店か? って言うと違うように思えます。ただ、この魚系が濃くてノッペリと舌に残るスープの感じはちょっと他に思いつかないんで、それに触れるのも悪くは無い、っとは思いますがオススメする気にはちょっとなれませんね、っと。
 
 もちっと言えば、私はこの店の雰囲気が嫌いですね。
立て札や看板に表記が無いんで外から店内を覗いてみて営業中なのが解った、ってのから引っ掛かってはいたんですが店員さんが横柄、とまでは言いませんが慇懃無礼げっかちょっと気に障ったんですよ。
 先述しましたが、私らが行った時にこの店にはカウンターに6、7人のお客さんがいただけです。半分以上が既に食べている状態で、パッと見るだけでも店員さんは3人いましてとりたてて忙しいという状態ではありませんでした。ですんで二人がけのテーブルについたのですが妻が気を使って食券をわざわざカウンターに持って行ったのに特に何か言うでもなく。平身低頭し感謝しろ!たぁ言いませんが、そこで
「ありがとうございます」
「了解しました。お待ちください」
 くらい言ったトコロで罰は当たらんと思うんですけどね。あと、
「昼のサービスでオニギリがつきますがどうしますか?」
 ってのを聞いておいたっていいと思うんですが、結局二人のオーダーを配膳してから聞いたくらいですから、サービス要員と調理要員はそれぞれ別の分業制なんでしょうか? だったらテーブル席なんか置かずにカウンターのみの駅の立ち食い蕎麦よろしくしとけばいいのに。食券購入というシステムも水がセルフサービスであるという事も言わないのもこっちが気がついていたから? … とか、店員さんの対応が酷いワケではないんですが、所々で気に障るんですよね…
 
 店員さんと御友達になればまた違うのかもしれません。一見さんとの接客対応の差はそれなりにありましたしね。でも、こういう細かいトコロで気に障る店って私は好きじゃぁないんですよ… なんかこぅ、店として素人臭いフレンドリーげな感じって。お好きな方はお好きなんでしょうけどね…
 
 店員が無愛想ならそれはそれでいいんです。ルールが紙なりに書いてあって見やすい位置に貼ってあるのならそれで充分なんです。美味かったらまず文句、なんてのはなりません。でも、この店の場合はそうではない。
 まして駐車場が無いから来店には近所ではない私らにはちょっと手間をかけなきゃならんのですよ。すぐに出てくるワケでもないから路上駐車や隣りのコンビニとかに不法駐車するワケにはいかないし… って手間をかけてまで来たいと思う味でもなければ店でもないんではね、っと。
 
 いやホント、不味くはないんです。お腹も膨れますよ。店員さんもこちらからの対応に愛想が悪いとも思いませんし、昔風ではあっても綺麗な店の方だとは思いますよ。でも、
「だからそれがどうした?」
 っと。
少なくとも私らには再来店する気にはなれない… 量ではなく、食べる事の幸福感や感動や満足感の得られない店に、それも行くのに手間のかかる店に行く気にはなれませんな… って事で。
 
 あの味がお好きな方には申し訳ありませんが、正直言って私らにはあきません。どちらか片方でも気に入ったのならばまた話は違うのですが、共に揃ってイマイチな店だった、ではねぇ… っと。