「DVD雑記と言うかナンと言うか… 」

DVDジャケット。


 
 昔々に上映されて地味だけどいい映画があったとしねぇ。
その映画には根強いファンもいるんだけど、製作側の権利関係の複雑さから
オリジナル国でも精々VHSが出た程度でLDすら出ていない、って映画で
ファンはレンタル落ちやセルやエアチェックしたブツを大事にし、同好の士
あれば熱く熱く語り合う、そんな映画があってたとして。
 ところが、
その映画の上映何十周年だかを記念して、権利関係をまとめただけでなく、
フィルムからのマスター起こし&音声のDTS化、沢山の資料や現在の監督
や出演者やらのインタビュー等々の豪華特典ディスク&ブックレット付きで
送料込みでも三千円以下の記念盤DVDがオリジナル国で発売されて日本の
ファンは狂喜乱舞、噂や話に聞いていた未見の人達も日本版の発売を心待ち
にして1年後に遂に日本版がリリースされたのですが、フタを開けてみると
日本版DVDにはTVでの名演技が光る吹替えも無いオリジナルのモノラル
音声のみ、権利関係の複雑さからか特典はオリジナル劇場予告編だけ… と
いうのを危惧してか何故か日本版独自のタレント… 特にファンというワケ
でもなく人選に特に正当な理由も無い… の鼎談が付いただけで五千円もの
値段で、いくら本編が好きな人達でもこの値段と内容、特に鼎談には激怒を
し、不愉快だ納得いかない誰じゃありゃ、っとボロクソに叩かれて…
 
 という事があったとして。
 
 通常ならば
「どういう大人の都合か事情があるにせよ、そんな鼎談収録を企画したヤツ
と、そんな仕事を引き受けたヤツが馬鹿だよ… ちっと考えれば反発・批判
しかないのは目に見えているだろうに…」
 ってだけで済むんですが…
 
 
 
 
 
 
 
 … その鼎談をしてる人達が、まんざら知らないどころか一緒にお酒を飲
んだりしたり、ここ数年会ってはいないものの多分、今会っても名前は無理
にしても顔は互いに覚えているくらいの友好的な間柄の人だった場合…
 
 事情や都合があるにせよ馬鹿だなぁ… と思う一方で、鼎談でどういう事
を話したのか大体想像がつくもんで… なんだかねぇ… っとファンの気持
ちも解り過ぎるくらい解るんで、何となく気分が落ち込む木曜日の夜。