『MAN OF THE HOUSE (2005)』

 
・裏金を奪って逃走した男を射殺した犯人を目撃したものの、ロクにその外見も覚えていなかった地元のアメグトチームのテキサス・ロングホーンズのチアリーダー5人を一応セーフハウスで護衛する事になるテキサスレンジャーのRoland SharpTommy Lee Jones)。
 自分の娘Emmaと同い年の筈のチアリーダー達ではあったが、娘とは違って我侭で奔放な彼女達との暮らしに戸惑い、時に衝突しながらも理解しあうようになっていた家に射殺犯が忍び寄る…
 
 …っと、設定自体はクライム物っぽいんですが、映画っかお話としては『The Pacifier (2005)』とよく似た護衛任務での対象との衝突と和解がメインのコメディ系にあたるものだが、ヴィン・ディーゼルが振り回されたのは子供達に比べてTommy Lee Jonesが悩まされるのはお年頃の娘さん達5人ってのがミソか。
 劇中でのRoland曰く、特に意味も目的も無いのにセクシーさを振りまく彼女達に
「自分が老人だというのを感じるよ(苦笑)」
 と言う様に、ソッチの事では悩まないのだが、ひたすら出来の良い自分の娘と比べると… ってのが次第に、5人それぞれの個人的事情やらが解ってきたあたりでの変化と自身のロマンスとの絡みがやや不足で説明不足っか溜め不足に思わないでもないんですがその分、映画としてテンポアップをしていると思えばいいかな。
 
 まぁこの映画のメインはあくまでもTommy Lee Jonesで役のハマりっぷりと巧さで観れるだけに振り回すのも振り回されるのも楽しいんですよね。タフなテキサスレンジャーで好きな曲がウィリー・ネルソンという南部人らしい部分も見せつつも、好きな映画は
サウンド・オブ・ミュージック
 と言ってもそれが演じているキャラが浮かない、同じ男から見ても「露骨で厭らしくない男の可愛げ」ってのが巧く出しているるので楽しかったんですよ。勿論、それはタフな時、頑固な時もしっかりと出来ているからこそ、よりキャラクターの個性、内面での対比となってるから栄えるんですよね…

 先にも書きましたが説明不足の点がチョイチョイあるものの、全米興行収入ベスト10入りをしていた作品だけあって素直に楽しめる娯楽作品だと思いますし、両者共に別に自分を壊してまで相手に従うのではなく、あくまでも双方で受け入れた方がいいと思う事は受け入れるというだけ、ってスタンスで最後までいっているのも私には好印象でしたが、この作品も数多の作品と同様に日本での公開予定もビデオ化の予定も現時点ではありませんので個人輸入をしての鑑賞でしたが、私的には『The Pacifier (2005)』より好きですし、映画のデキもいいんじゃないのかなぁ… 後日、ビデオスルーにでもなった時に観ても損はしない娯楽作品だと思いましたよっと。
 
・さて、DVDソフトとしては… ん〜… 微妙ぅ。
画質、音質の点では問題なし。どちらもクリアーですから本編を楽しむって点での文句は無いんですが、映像特典がメイキング2つと自社製品の予告だけ、ってのはなぁ… っと。せめて、この映画の予告編や、多分かなりありあると思われるDeleted Scenes… メイキングの途中でしか観られないシーンの撮影風景があるのに… 等を思うとちょっと残念な気がしますが、これはDVD片面にワイド版とフルスクリーン版を収録したせいでの容積不足から、なんでしょうけどね… っと、ちょっと残念でしたな。そりゃまぁ映像特典の為だけにワイドとフルとの、とか、本編と特典ディスクの2枚組にされても困るんで、ここらは微妙なトコだとは思いますがね…
 
 以下はこのDVDのデータ。興味がある方だけ

 
・『Man of the House (2005)』 - Region 1
 
 Studio: Columbia Tristar Hom
 Theatrical Release Date: February 25, 2005
 DVD Release Date: July 19, 2005
 Run Time: 97 minutes
 
 Aspect Ratio(s):
 Anamorphic - 2.40, Full Frame - 1.33
 
 Available Audio Tracks:
 Dolby Digital 5.1 - English
 Dolby Digital SUrround - English, French
 
 Subtitles; English, French
 
 DVD Features;
 ・"Cheer Camp"
 ・"The Making of MAN OF THE HOUSE"
 ・Previews - Sony Pictures Trailesr (10)