「自分でもどうかと思うけれども」(日記)

 確かに電車は20分ほど遅れたが来て、駅から職場までの道程の空の青い色の
清みかたを見るに台風の翌日、って意識にはあまりなれないんだが…

 昨晩。
結果的に一番台風による雨と風の強い時に地元に戻ったために、えれぇ目に遭った。
部分的に冠水している道路。叩きつけるような雨と風。やっとこさ車に乗り込んでも、
ロクにセンターラインも見えないし立ち往生してる車もある。こんな時にチョロチョロ
車線変更したってしょうがないのにする馬鹿車の跳ね上げる水飛沫にフロントグラスは
何も見えなくなる。信号待ち、風に揺さぶされる車内は低音の風音に満ちて。転がる
道路工事用の三角コーンに、看板や何かが飛来してこないかと欝になりつつも、妻や母、
そして家の無事を願いつつ辿り付いた我が家の明かりにホッとしたものだが、帰る迄に
普段の帰宅の倍以上の45分程かかっていたし、ずぶ濡れになっていたせいもあったか、
家も家族も無事と解っての安堵もあってか、なんかすごく疲れた感じが体の中に残って
いるように思えたものだが…

 幸い、
台風のピークは5〜7時半頃だった御蔭で、眠れぬ夜になる事はなかったのだがどうも
自分らではどうしようもない自然の暴力の只中にいたせいか、元々薄い勤労意欲も今日
は余計に無くなっていて、厭戦気分にも似たダルさで出勤するものの、どこかでダル、
と言うかアンニュイな気分が続いている。

 もっと深刻な被害に遭われた方も地方もあるって事は重々承知してはいるし、こんな
気分は自分でもどうかと思うけれども、あまりにも晴れやかな秋空でさえ、今日は何か
うとましい。