「私が海外盤CD輸入禁止に反対する理由」

1・CCCDが嫌。
 いくらでもリッピング出来るのにプレイヤーを破壊してしまう
可能性がある上に音質も悪い、こんな馬鹿なモノが一般化?

2・何故、法制化なの?
 輸入邦楽版への対策なら頒布権の再設定や徹底など現行法でも
充分に対処出来るのにそうはしないで… ってのに加えレーベル
側でも対処可能な筈の事を何らしていないのに何故?

3・いくらでも拡大運用出来る法律への否定。
 日本の法律運用の傾向として現行法からの拡大解釈をする事が
さして珍しく無い事を考えると… 例えばこの法律で「レコード」
と規定されているものを「再生専用の記録媒体」と拡大解釈して
DVD等への拡大運用される可能性が十二分にある。
 仮にそこまでしないとしても、この改正案をベース、元にした
映像方面の輸入禁止法案の作成に繋がりかねない可能性がある。

3・業界の権益拡大だろ?
 再販制度による価格保持、という日本独自のシステムに守られて
いるだけでも疑問なのに、音楽業界自体のマーケットが縮小傾向に
ある中で、版権料の値下げ交渉や御用ライターの小遣い稼ぎのくそ
ライナー廃止とか不況下に対応した価格への為のリストラや生産、
物流の再編ナドの企業努力を少しでもしてたか?
 加えてレーベル側で対処出来た筈の事もせず、むしろそれを理由
にしての法制度化だぁ?

4・海賊版等、違法コピー氾濫への危惧。
 ヤフオクを見れば一目瞭然、現状でも海賊版が堂々と取引されて
いるが、この法案の施行によって更に悪化する可能性がある。
「CCCDの日本版よりCD−Rの海賊版の方が音がいい」
「あんな高い日本版なんか買わなくても… 」
 って事にならんか?
勿論、明らかな違法品の取り締まりはするべきだと思うが、本来の
購買層まで縮小させるような事をするべきではない。

5・表現の自由の侵害。
 あまり話題になっていないが、この法律案の作成理由には
「書籍又は雑誌の貸与について貸与権が及ぶこと」
 の一文がある。
コレ、海外版のレビューや国内版との音質比較を書く為の入手すら
禁止出来なくないの? そして、拡大運用されたら…

 故にこの法案、百害あって一理も利も無し、としか思えない。

 以上、私が海外盤CD輸入禁止に反対する理由、です。

●参考HP
海外盤洋楽CD輸入禁止に反対する
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/