『Ed Sullivan Presents the Beatles』 その3

 で、肝心のビートルズなんですが…

 <font color= red >初めてSEX PISTOLSの、ライブのブート盤を聴いた時
の事を思い出しました、私。</font>
「あぁ、レコーディング技術って素晴らしいんだぁ… 」
 って。
ぶっちゃけ、これに価値を見出せる人って多分ビートルズ
再現バンドくらいじゃぁないんでしょうかね?

 音響が良く無いのはさっ引いても、おそらく生演奏をして
いるって点を好印象に入れたとしても、プレイのミスやら
コンディションとテンションの悪さが露骨に出ていて、記録
ではあるにしても… っと。私には資料的な価値以外のもの
は感じれませんでしたね。
 特に「1964年2月23日」の回は「2月9日」と比べ
露骨に疲れが出過ぎていて、初回にあった気持ちの余裕も
無く、かなり辛いものとなってましてのぅ… 演奏自体は
ブートCDで聴いていたものの、実際の映像として観ると…

 やはりジョンの方が声が前に出ているのは確認出来たんで
すけど、観ていて思わず笑ってしまうくらいにコッテコテの
表情とコブシまわしまくりで
「これくれぇやんねぇと、お客にゃぁ届かねぇんだよ!」
 って思ってそうなキャブ・キャロウェイの濃さとかと比較
すると、不安定っか物足りない印象はあったかな、っと。

 まぁ、ライブで、自分達だけの、自分達の為の番組でも
無く、それ以外のシュケジュールの過密さの苦労が偲ばれま
したけどね。


 なもんで、
もともと番組のソフトとしての興味の方が大きかった私には
この『Ed Sullivan Presents the Beatles』はいい買い物
でしたが、そうでない、ビートルズ目当ての人は手を出さない
方がいいかなぁ? っと。
 古き良き時代のアメリカ、って雰囲気は嫌いじゃぁないんです
けど、それはあくまで私の好みの範囲ですから、ね…