『ROCK STOCK AND TWO SMORKING BALELS』評

 妻がレンタル店にてジャケ借りをしてきたこの作品、
観終えての感想としては
「まぁ悪くは無い… かな?」
 とは思ったけれど。

 ロンドン(?)が舞台のイギリス映画で、馬鹿な4人組の
若造どもがやっとこさ金を工面して、街のワルの中では大物
のハリーとの賭けに挑むが敗北した上にデカイ借金まで背負
わされて… ってな内容なんだが、お話作りとしてはもぅ
「バカばっか」
 ってには笑えたし、画面構成もセピア調に統一した感じと
かは悪くはないんだけど、どこかしらで… 例えば

 役者の演技、 

 台詞、

 間、

 カットやアングル、

 音楽の使い方、

 …ナドナドで中途半端で物足りない、食い足りない。
何と言うか… スパイク・リーとかスパイク・ジョーンズ
比べると人のダークさっか凄みって点で「黒くない」んよね。
まぁ黒けりゃいいワケじゃぁ無いんだけど、台詞の刻み方や
カットの割り方、人物の色づけって点じゃぁタランティーノ
には遥かに及ばないし… なぁんかこぅ、若造があ〜んまり
考えずに雰囲気で、演技指導とかあんまりしないで作った、
って印象が強くて、観終えてじゃぁ
「この監督の他の作品を… 」
 って気分にはまぁなれないんだよね。

 何がしたいのかもよく解らないし、
 この監督ならでは… って特別なモノも無いし、
 惹きつけられるセンスも無いし、

 そういう意味では興業規模の違いはあれど『MATRIX』みたい
なモンだなぁ… 整合性の無さとパクリって点で…

 ってコトで
「(=゚ω゚)ノ ☆★」
 ってトコロ、かな?

 観ていて悪い気分ではないけど、でもねぇ…
 まとまってはいるけど、吉野屋の朝定食程度じゃぁねぇ…
中途半端にカッコ良くて、中途半端にリズムが良くて、中途半端
に画面が凝ってる、って中途半端だらけじゃぁねぇ。
 駄目なトコが一杯あっても、ダサイ部分が山盛りでも、未熟で
稚拙なトコだらけでも、辻褄合ってなくったって、
「オレ(ワタシ)はコレが、こういうのがやりたかったんじゃーッ!」
 ってパッションっか情念が感じられないのは私にはイマイチなんよね…