2015年アニメについての雑記。

 
元々アニメは観てきたけれども去年の目の手術以降、映画のような長い映像作品よりは1話30分以内で終わるTVアニメの方が目への負担が少ないのでより観るようになってたのは続いての今年も結構観てきたなぁ… って事で、
ウィキの「カテゴリ「2015年のテレビアニメ」から単発スペシャルや前年から続いている作品を除いた中から最初若しくは数話までは観た作品が40、で、その中で最後まで観た作品が17、って中から今年を振り返る意味でダラダラと書く雑記。あくまでも私の好き嫌いって程度のモノなのでお暇な方だけ…
 
 
いやしかし、ネットでの配信が増えて視聴機会が増えたのは嬉しいですわ。あと、岐阜放送のアニメ担当者は好みは違えど”ますらお”だと思っております、ハイ。
 
 順番は「あいうえお」順で。
 

特にどこが、ってのは無いんですが原作の禍々しさをあえて削いでエピソードをテンポ良く上手く纏めた職人仕事を堪能した作品。その分、観ていての快楽は無かったんですが。
 

やや演出っかお話的に過剰だったり盛り過ぎな部分はアレだとは思ったけれど人物、背景、小道具などの”世界”のデザインがキッチリしていて視覚的に統一されているだけでなく、その中でも料理がちゃんと美味しそうな絵柄にデザインされていて映像として観ていて楽しかったっす。でも実写部分はイラネ。
 

第一話で今時の深夜アニメってのはこうなんでしょ?って散々やっといて「こんなんじゃダメだ!」ってちゃぶ台返しを宣言しての結論が「なんとなく」「面倒くさい」って言っちゃって… ってオチがそのまま後のエピソードに引き継がれていってるので後で観返してみると、まるで遊びかけのジェンガのようなイビツさと奇怪さもあるけどあくまで体裁をアートっぽい映像で整えて見せてみせてる個性的な作品。それでいて赤塚テイストっか昔のアニメやマンガであった悪意や陰湿さやヒネクレ加減やタチの悪さが懐かしくもあったりするけど、そういった製作者側がキチンと考え練って自覚をもって臨んでいる部分と、あんまり考えてなくてなんとなくの無自覚であろう、って思われる部分との加減が実に興味深い作品で来年からの2期も期待。
 

物語そのものや映像的には刺激的ではなかったんですが、部分部分では現代的っぽいけど基本は昔ながらの漫画のアニメ化を実に、実に丁寧に行ってたのがとても好感でした。ただ深夜でなくとも… と思いますが… 
 

カメラワークや錯覚をも利用しての味のある空気感とか、映像的に非常に刺激的で面白かったです。観るってよりは覗くって感じの方が「らしい」「っぽい」ので大画面TVではなくスマホタブレットなどで手に持って観るべき作品だと思う。
 

正直、アニメとしての面白味を感じられなくて最初の3話くらいで切るつもりだったんだけどそこからの物語の展開、主人公らは自分達こそ正義正当として社会体制に対抗、打倒する為のアジテーションやテロになって結果安っい否定、拒否、自己肯定になりがちなんだけどそういう方向へ進まないラインにはいかないでの最終回、わたしたちのたたかいはこれからだ!げにしちゃってるのも込みでの物語はとても興味深く、面白ったです。あと松来さんあってこその姫宮アンナだったが… 合掌。
 

『スペース ダンディ』が一話完結物として各話個性的だったのを最後にがっつりまとめたのと比べると何だかなぁ… シャレオツげな雰囲気やりたい”だけ”ならそれに徹すれば良いのに。もともとメッセージもテーマも無いのに体裁を整えるために語ろうとするからオープニング詐欺っ〜かオープニングがピークで後は滑落没落崩壊。
 

映像的にも物語的にも面白いと思った事は無いんですが、様々な要素の1つ1つは決して目新しくはないんだけどそれら1つ1つの取り上げ方と纏め方、味付けの現代っぽさを経ての本作って存在自体が興味深くて。あざとさも解ってやってる部分はホント、面白いなぁ… と。
 

なんで妻までも一緒に最後まで観ちゃたんだろう…(汗)。モノづくりって点では隙をあえて残しつつ、って部分も込みで隅々まで気配りがきいているとは思うが奨めはしないんだけど、なんかこぅクセになるというか…
 

正直下ネタがそんなに好きではなかったんだけどあのギチギチな詰め込み過多には圧倒されました。また一話で興味を持って講談社で公開されてる原作一話を見てみると、原作者がマンガでつけている強弱とアニメでやっている事との違い… マンガでは大ゴマ、見開きで扱ってるけれどアニメではカットされてたりサラっと流してる部分になっていたり… を知って、多層的に楽しめた作品。マンガ原作のアニメというとのように「コマの絵を動かしてコマ順に繋いでゆく」か「コマそのものとして出して並べる」くらいかし方法は無いんじゃないかと思っていたんですけど、そうじゃなかったんだなぁ… っと。全てのマンガ原作アニメに、とは言わないけど、コマの配置も含めての「絵」で観るタイプの原作の場合の、ヤリクチの1つだと思う。
 

結局このシーズンはメンバーの顔見世で終わってしまったんで最終話がもひとつ、個人的には盛り上がらず。多分アニメオリジナルであろう最終の前後編も、なんかこぅ、違和感というか、そこまでやってきたお話と価値観やらのズレがあって気持ち悪くて。作画とか音響は凄いとは思ってたんだけど…
 

知らない世界を知りました ( ^o^) 。
 

製作者らが伝えたいテーマのターゲット世代、層ではなかった筈けど観ていてシンドかった… 『輪るピングドラム』と比べると世情は更に逼窮しているのかなぁ… とか、幾原監督のメッセージは昔からそれ程変わっているとは思わないだけに、それを伝える作品がどんどんシンドくなっていく様を考えると… とか。その視点とか切り口の鮮やかさや尖り方はやはり刺激的でありました。
 

世界設定や一話での語り口などに過剰な期待を持ってしまったけれど最終話で完全に自滅した作品。ドクロベエが出た時には、これまでやってた事も含めて何もかもが偽物!?げな作品になるかと思えたんですけどね… 現代でのリメイクってのに意味を感じれない狭くて浅い価値観の強要の物語と、刺激の薄い作画にもガッカリしたなぁ…
 

OPとEDをブルーハーツにした意味が特に無いのがなぁ… 最後まで主人公が一般人ってトコと面白いデザインだとは思ったけれど… 映像も綺麗で頑張って動いてはいるんだけど

 みたいに若手が大家に挑むも力尽きて潔く前のめりにブッ倒れるような意気込みとか執念、怨念めいたものは感じられない温度の低い綺麗さってのは現代的なのかも。
 

相馬さん目当てだったので終わりに向けてのそれ以外のキャラの纏めに向けてはどうでも良いというか… 27日に放送された最終話は綺麗にまとめたんで終わりよければ… ってトコかと。
 

登場人物、服、背景、小道具が一つの画面で意図的ではなくただただテンデバラバラなのって気持ちが悪い私には、ちゃんと絵として料理が成立していて画面としても違和感が無かっただけでも大したものではないかと思うんですが。
 

強さのインフレーションで突っ走り切った爽快感を支えた脚本、作画、声優さんと音響さん、と全てのお仕事が凄かった。ただ、これを深夜で当たり前ってするのはますますアニメ業界がブラック化してしまうのでダメ絶対にダメ。本作と比較していいのは予算が本作より絶対ある筈の新作TV版ドラゴンボールだけ!
 
 
 …って感じですかね? 個人的には『監獄学園』でのお仕事っぷりに興味を持って観た
『よんでますよ、アザゼルさん。』Blu-rayVOL.1

『よんでますよ、アザゼルさん。』Blu-rayVOL.1

 が今年観たアニメの中では一番強烈でしたが。アラフィフにもなって笑い死にするかも!?と思ったですよ… 新春からの2016年アニメでは 
 
「おじさんとマシュマロ」
 

 

 
 が楽しみですわ、っとぉ。