『Dhoom3 (2013)』

インド版Blu-rayジャケ。

 

『チェイス!』公式サイト(日本語)
 
『Dhoom (2004)』(感想)の私の感想を一言で現わすなら
「こういうの好きだなシンプルで ソースの味って男のコだよな」
 って感じだったでしょうか。リアリティはガン無視で製作者らがカッコイイと思う物をかき集めてドヤ!ってのを実にシンプルなストーリーでライトにまとめた感じが個人的にはとても好ましく、それでいてハリウッドやタイ映画等をイケイケで見様見真似で撮ってしまったアクション&スタントシーンといい、如何にも男の子の野心の詰合せってのは観ていてとても楽しかったんですよね、私には。
 
『Dhoom2 (2006)』(感想) は… 当時の感想程言う気は今はありませんが、シンプルだったからこそ良かったものに予算が増えた分余計な要素が増え過ぎてあんまり好みではありません。例えるなら「1」が”ネギ焼き”なら「2」は”ミックスモダン焼き”って感じ? 確かにボリュームは増えたし不味いワケじゃないけど… って。
 
で、日本公開もされた本作を例えるなら”デラックスもんじゃ焼き”かなぁ…
 
本作も、製作スタッフらが実に古今東西の映画好きであるのは良く解って… シカゴってので『ダークナイト』かと思ってたら『ブルースブラザース』も、とか、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』も入ってるよね、とか、ウダイの妄想シーンとか、数え挙げればキリが無い。空撮の規模のデカさや昼だけでなく夜も行うバイクでのチェイスシーンといい、所謂大作(big budget)なんですが、これまでのシリーズで結局んトコは
「男と男の意地の突っ張り合い」
 だったのが無いままでの終幕は私には肩透かしになってしまったんですよ… なので前2作を未見の方はまた違う感想になるかと思いますが、これまでシリーズを観てきて、特に1作目が好きだという私には前2作よりもドラマ部分が増強されたのなら… という想いが正直なトコロですね…
 
なので、シリーズとして観ていない人には印度製作で今ここまでの作品が出来るという点でもオススメします。特にCGの使い方に関してデティールUPではなく、って使い方をごくごく当たり前として行っている事には素直に感嘆してしまいました。ただ1つだけ、
 
「ソングシーンを先に観るとネタバレになるので御用心!」っとぉ。