『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』。

 

 
【メーカー商品情報】
 
邦題:恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム
原題:Om Shanti Om (2007)
映像:シネマスコープ(16:9、1080P)
音声:ヒンディー語 DTS-HD MA5.1ch、日本語吹替 DTS-HD MA2.0ch
字幕: 日本語、日本語吹替え用字幕
ディスク枚数: 2
販売元: マクザム
DVD発売日: 2013/09/27
時間: 169 分
 
日本語吹き替えキャスト
・シャー・ルク・カーン - オーム・プラカージュ・マッキージャ/オーム・カプール - 宮内敦士
ディーピカー・パードゥコーン - シャンティプリヤ/サンディ - 木下紗華
・アルジュン・ラームパール - ムケーシュ - 花輪英司
・シュレーヤス・タラプデー - パップー - 金野潤
・キラン・ケール - オームの母 - 市川愛
・ジャーベード・シェイク - オーム・カプールの父 - 西谷修一
・ビンドゥ - 八百屋杏 
 
映像特典(特典ディスク)
1・メイキング(55:25)
2・NG集(6:15)
3・削除されたシーン(11:25)
4・特殊効果について(8:13)
5・サントラ・リリース(2:46)
6・ロンドンプレミア試写会(7:08)
7・オリジナル予告編(1:30)
8・日本版劇場予告編(2:09)
9・ファーラー・カーン監督インタビュー(5:12)
 

 
既にインド版のDVDもBlu-rayも持っていて劇場の大画面でも満喫をした本作。日本版を購入するのはどうなんだろう… っと、かなりギリギリまで迷ったのですが、日本でのインド映画上映の機会が僅かでも増えてくれるのならば… って事で注文したのがさっき届いたのですがぶっちゃけ海外作品の日本版ソフトの酷さについては昔からこのブログで書き散らかしているだけにあんまり期待はしていなかったんですよ。特に年を追う毎にソフトづくりについては手抜きが酷くなるばかりでしたし… しかし、、
 
 これは非常に良いソフトです。
 とても良心的な良品でオススメです。
 
【1・映像が綺麗!】
まず本編ディスクを再生してみて直ぐに分かったのが画面が非常ぅに綺麗な事。インド版Blu-rayが特典も全て込みの1枚組で43.63GBって容積で本編映像のビットレートの平均がざっくり20MB… ピークで35MBぐらいで普通のシーンだと15MB程度も珍しくないのに対して日本版Blu-rayは本編のみで42.9GBで平均ビットレートは掴みで30MB… ピークで38MBくらい?普通のシーンでも20MB以下にはまずならない、ってなっております。そのビットレートの幅の分、シャープさと色彩の鮮度が深くなった感じ。20型くらいのモニターでならそない違いは感じ難いんでしょうが40型以上の大画面で見比べるならば断然日本版Blu-rayがオススメでございます。これは嬉しかったですねぇ… 劇場で観た時の綺麗さのまま、ってのがやっぱ嬉しいじゃぁないですか!
 
【2・日本語吹替えが一般洋画と同じで奇を衒わず丁寧な出来で良かった!】
油断すると芸能人のゴリ推しってのも珍しくなくなりましたが、先日NHKで放送された『くらし☆解説』のようにインド映画というだけでキワモノ奇天烈扱いもまだまだ珍しいものではない中、下手すっとオーバーアクトで燥いでるだけってのになってないよね?と心配した日本語吹き替えですがキチンとした字幕をキッチリとキャストの方々が演じてくれたものでとても好印象を持ちました。私は声優さんには疎いのですが、オリジナルのキャストの雰囲気から大幅に離れる事もなく良かったんじゃぁないのかなぁ?っと思いましたよ。
 
【3・丁寧に、手間暇がかかっていて良い!】
 そもそものDVD2枚組ボックス版での特典は、

 
・ポスター、ブックレット(14P)
・本編ディスク
 ・Commentary by Director Farah Khan
 ・Now Avaivals

・特典ディスク
 1. TRIVIA GAME
 2. MAKING OF OSO - 2:29:08
 3. MAKING OF THE SONGS
 4. INTERVIEWS MTV SHOWCASE
 5. BLOOPERS
 6. DELETED SCENES
 7. VISUAL EFECTS
 8. OSO EVENTS
 9. PROMOS / TRAILERS
 

 で、ここからポスターとブックレットを除いて映像特典としてまとめたのがBlu-ray版で

 
・The Making of Om Shanti Om (DVD版2,〜7,に相当。チェプターは切ってあるがチャプター画面は無し。) - 2:21:51
・Commentary by Director Farah Kahn
・Event (DVD版8,に相当)
・Trailer / Promo (DVD版9.に相当)
 

 となっていて結構なボリュームだったワケですよ。しかし、その特典のウチから「Commentary by Director Farah Kahn」等の若干のカットはあったものの、収録した物については全て日本語字幕が付いているんですよ。加えて日本版だけのファーラー・カーン監督のインタビューまで収録してあるって… 吹き替えも込みでこれだけ手間ぁかけた日本版ソフトってのはちょっと思いつきません。
 また本編ディスクにしてもインドオリジナル版が23チャプターだったのから18に変更されていますがそれも物語重視故でしょう。ちゃんとソングチャプターを別メニューっか特典げな扱いにしていますが「ウリババ」ってわざわざ設けてたのには笑ってしまいましたけれども、そういうのも手間、ですしね…
 
 
個人的な欲を言えば、多分翻訳の正確さに関わるであろう英語字幕が無かった「Commentary by Director Farah Kahn」がカットされたのはちょっと残念(日本版でも字幕無しで収録してるソフトも結構あるんですけどね…)、わざわざ2枚組のピクチャーディスクになっているんだったら70年代と現代のに違えていて欲しかったかなぁ… っか、ソフトのジャケまでディピーカ一人ってさぁ!(笑)という程度の気持ちはあります。が、それは些末な事だと思います。決して大ヒットしたとは言えない興行成績であった筈の作品のソフトでここまでやってくれたんですもの。家の大きな画面で観るなら間違いなくこのBlu-ray版です。勿論、インド映画は劇場での鑑賞が第一でそれ以外んトコでの視聴はそんなに考えてないものですんでもしまだ劇場で観る機会のある方ならばまずは是非とも劇場で観て頂きたいのですが、このソフトはそんな劇場でのクオリティそのままの素晴らしい画質となっております。自然で解り易い字幕といい、日本版としてとても素敵なソフトだと思いますよ〜 いやぁ、買って良かった!